アトリエとは島の反対側、ノースに暮らすお二人がアトリエに来てくれました。
サウスは早くも暖かな小春日和。
アットホームで心和んだジュエリーの相談会でした。
初めてお会いしたけれど、ずっと知り合いだったようにとても自然に過ごせたのは、お二人の柔らかなお人柄なのだろと思う。
医療に従事をされていると言っていたけれど、体を扱う厳しさの中で、きっとお二人はたくさんの人を癒しているのだろうなあ。
ご家族で一年滞在した屋久島を春になると離れるお二人。
大切な屋久島を身につけていたいから!
と言ってくれて嬉しかった。
彼女がインスタグラムで見ていてくれていて、気になっていたリングがあって、アトリエでは実物を手に取っていただくこともできた。
海だったり、しずくだたり、潮風だったり、小さなジュエリーの中にある屋久島の物語を分かち合うことができて幸せだった。
質量からはその周りにある世界観も一緒に感じられるのかもしれない。
フィジカルな距離感と心の距離感と。
全く違う仕事をしているのはずなのに、わたしたちはなかなか近しい仕事をしているのかもしれないな、
お二人が帰ったアトリエでそんなことをふと考える。
わたしにとっての仕事は、あるいは自分自身の渇望だったり憧れのようなものだったのかもしれない。
島で出会う癒しを追いかけているうちに、溢れていることに気がついて、分かち合う。
そうして仕事が生まれるのだろうな、ということをこの島の暮らしで体感することができている。
今、私にできる精一杯を。
最高の技術と心でお二人の指輪を作りたいと思っている。
ほんの1時間ほどだっただろうか、相談会を終えて、お二人と一緒に庭先に出てみると、
すっかりと雨も上がって眩しい光が降り注ぎ始めていた。
「小さな嵐が去って暖かくなる春の気配なのですよ」と島の季節を説明したりして。
お二人が初めて出会う感動とご一緒できてわたしもフレッシュな喜びに包まれた。
きっとジュエリーをお渡しする頃には春の屋久島になっているだろう。
季節はぐるりと巡り、それぞれにまた新たな暮らしが始まるまで、
短い道のりではありますが一緒に歩んでいきましょう。
インスタグラムでメッセージを送るのは、なかなか最初はドキドキだったと思うけれど、会いにきてくれてありがとう!
さあ、楽しいジュエリー作りの始まりです。
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