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K18イエローゴールド、ナノハナの指輪に寄せて #屋久島でつくる結婚指輪

イエローゴールドの輝きはとても心地よい。ジュエリーとして身に纏うと一日が始まったばかりのような新鮮な気持ちに包まれる。朝のやわらかく透き通る光に似ているのだ。

ジュエリーの素材となるゴールドやダイヤモンドもまた、この広い大地で果てしなく長い時間をかけて育まれてきたものだ。
わたしたちは、はるか昔から自然に触れ、憧れながら何かを作り出してきたのだと思う。
植物を暮らしの中に迎え、大切にしてきたのも、自分自身が自然の一部であることを確かめるためなのかもしれない。

ジュエリーを身につけることは、それに似ているように思う。小さなリングを通して、自然が奏でる大きなリズムと繋がっていたい。

造形作業がひと段落したリングを庭先で眺めていて、時のかけがえなさを実感した。大地から生まれたゴールドがいくつもの偶然を経て、今この瞬間、小さなリングとなってここにある。ナノハナをかたどる黄金色の光と影が静かに浮かび上がり、まさに一輪の花が咲いているようなのだ。

 

素材には全てK18イエローゴールドを用い、繊細に、そして丈夫に仕立てた。希望そのもののような光と色彩を纏う姿に、春風に揺らめく菜の花畑を思い出す。

 

これからリングを丁寧に磨き上げ、ダイヤモンドをセットしていよいよ完成となる。これまでになかった素材とデザインの出会いは、おふたりの大切な想いから生まれたものである。ナノハナの指輪は、これまでもさまざまな表情で作ってきたけれど、こんなにも素敵なスタイルがあるとは知らなかった。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

調和の中にある美しさ #屋久島でつくる結婚指輪

調和の中にある美しさ #屋久島でつくる結婚指輪

雨が降ったり晴れたりした日。
ダイヤモンドのように煌めく雫と澄み渡る青空がとても綺麗だった。

窓の向こうで刻々と移りゆく情景を眺めながら作業ができるのはありがたい。
この日はずっとアトリエに籠り、指輪作りの細やかな工程に没頭していたように思う。

 

細いゴールドの線で作ったリングと、二つの小さな花を組み合わせる。
手を離しても外れないほどぴたりと合わさるまで、実に長い時間がかかった。

ペンチやヤスリを使って少しずつ造形に変化を加え、指先でリングに微妙なカーブを与えた。
目標のサイズとなるよう、何度もサイズゲージに合わせて確かめた。

ここだ、というバランスに出会えたところで、リングをそっとピンセットで挟み、机の上に固定して、いよいよ双方を繋ぎ合わせる作業に取り掛かる。
リングと花の隙間に融点の低いゴールドのかけらを慎重に添え、酸素トーチの細い炎をピンポイントで当てると、
やがてゴールドが真っ赤に熱を帯び、その瞬間、溶けた金が隙間へとすっと流れた。

 

不思議なもので、こうしてリング状になると、繊細だったゴールドに揺るぎない調和が生まれる。
まるで、手を繋ぐようにして強くなる。

このあとに雨の雫を模した粒金を装飾するのだけれど、水の一滴一滴が花のリングに新たな強さを宿していくのだと思うと、面白い。

ともあれ、指輪作りの大切な山場を無事に越えることができ、ほっと一息というところだ。

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制作編

静けさの中に咲く小さな花 #屋久島でつくる結婚指輪

静けさの中に咲く小さな花 #屋久島でつくる結婚指輪

島に遅い秋の気配が漂い始めている。
水彩絵の具を少しずつ重ねるように移ろいゆく空や海の色彩は、鮮やかで深い。

それでも島の10月はまだまだ暖かく、植物たちが露を纏う早朝の時間を楽しみに、まだ暗いうちに海へと出かける日々が続いていた。

 

 

糸鋸と精密ヤスリを使い、イエローゴールドで小さな花をかたどり始めたのは、島に台風が近づいてきた頃だった。

おふたりの大切な婚約指輪を作り始める朝に #屋久島でつくる結婚指輪

 

台風が接近すると、島と本土を結ぶ流通が途絶え、ちょっとした孤島のようになってしまうのだけど、
まるで時間をはるか昔に巻き戻したような静かな日々は、制作に深く没頭できる得難いひとときであったりもする。

今日の風向きとウネリの高さを確かめ、一日の予定を組み立てる。
熱いカフェオレを作って作業机に向かう。
いつもと変わらないリズムでジュエリーを作っている。

糸鋸でかたどったふたつの花は、その表面を鉄工ヤスリで削り整えた。
木槌でコンコンと叩き、全体に緩やかなカーブを施した。
240番、400番、600番と紙やすりで丁寧に磨き、やわらかなフォルムに仕立てた。

大きさは5mmほどだろうか。
ふたつを並べて指先に収まるほどの繊細な花である。

集まり咲くナノハナの雰囲気を大切にしながら、日常で使いやすいデザインとなるようにと、
花の数や素材感、そして天然石についておふたりと相談を重ねてきた。

 

リング部分は、花と茎が連なるような装飾的なスタイルで作り進めていく。
とても細いゴールドを二本使い、しっかりとした強度を持たせながら仕立てていく。
その先端のそれぞれをくるりと巻き、花を支える場所を設けた。

植物をモチーフにしていることもあり、一つひとつの手仕事はどこか感覚的なものになる。
ゴールドは温度を持ち、生き物のような動きがある。
幾つもの調整を繰り返しながら、手の中でただ一つのフォルムが育まれていく。
そのような時間に向き合えることは、職人冥利に尽きる喜びなのだと思う。

 

大切な想いが形になっていく。
このかけがえのない時間もまた、おふたりと分かち合うことができれば嬉しい。

そう考えると、今この瞬間がいっそう愛おしく思えてきた。

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おふたりの大切な婚約指輪を作り始める朝に #屋久島でつくる結婚指輪

今年30個目となる台風が島に近づいてきた頃だった。
アトリエは真夏のような暑さに包まれ、澄み渡る空には眩しい光が溢れていた。
一年ぶりに帰ってきた渡り鳥もこの陽気に驚いたかもしれない。

庭先には秋の花が咲き、馴染みの顔ぶれにも会うことができる。
毎年同じリズムを繰り返しているはずなのに、季節がいつも新鮮に感じられるのはなぜだろう。

20年前と変わらない屋久島の空を、初めて見た時と同じ感動を抱きながら眺めていた。

 

みずみずしい緑の中で眺めた、ふた粒のダイヤモンド。
庭先に差し込み始めた陽光を受けて静かに輝いていた。
おふたりの大切な婚約指輪作りが始まる、とても素敵な朝だった。

今回のダイヤモンドは、日々の暮らしにさりげなく馴染むよう、透明感が高く、いつもよりほんの少しだけ小ぶりのものを選んだ。

これまで彼と一緒に相談を重ねながら生み出してきたイメージがいよいよ形になっていく。
おふたりの大切な想いがひとつの指輪へと育まれてゆく。

 

世界の色彩を映し出すダイヤモンドの澄んだ輝きは花に宿る雨の雫に似ているように思う。

 

机に向かい、イエローゴールドの花をかたどる作業に取り掛かる。
5mmほどのとても小さな花だ。
ダイヤモンドと対になるよう、ふたつ用意した。

ダイヤモンドの輝きはひとつとして同じものはないが、
こうして手仕事で作り上げていく金属もまた、かけがえのないものであるように思う。

まるで巡りゆく季節のように、出来上がるジュエリーがいつも新鮮に感じられるのは、イエローゴールドやダイヤモンドがきっとこの大地から生まれた純粋な素材だからだろう。

 

指輪作りをやさしく見守っていてくれる屋久島に、ありがとう。

おふたりの新しい日々に寄り添うリングの姿を、咲いたばかりの花を眺めている時のような、あたたかで幸せな気持ちで思い描きながら。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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夢のような昼下がりに #屋久島でつくる結婚指輪

結婚指輪をお届けしたおふたりと、アトリエでお会いすることができました。
色とりどりのハイビスカスに囲まれて、明るいお話に花が咲き、たくさん元気をもらいました!
屋久島が繋いでくれたご縁に、心からありがとうございます。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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満ちるひかり。屋久島で生まれる、おふたりの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪