
屋久島サウスの海沿いに、今年もひまわり畑が広がりました。
海の日も近くなり、夜にはお祭りも催されるようで、
どこか日々が凝縮されて感じられるような、
夏には独特の時の流れがあるのは、なぜでしょう。
海風に揺られる、黄色い光のドットが、
毎年のことのはずなのに、とても新鮮で、
かけがえのないもののように感じられました。
森に囲まれた屋久島の夏は、案外と涼しく、
過ごしやすいことも嬉しいところです。
川遊びをしたり、甘酸っぱいパッションフルーツを食べたり、
昔から変わらないリズムの中で、2026年の夏もジュエリーを作っています。

さて、
アトリエでは、新しい制作が始まっていて、
精密ヤスリを片手に、細やかな作業が続いています。
3.5mmほどのプラチナ片をヤットコではさみ、丸く削り出しているところ。
均一で滑らかなカーブが生まれるように、少しずつ、丁寧にタッチを重ねていきます。
この小さくて丸いプラチナは、リングの石枠となる部分なのですが、
内側には、ダイヤモンドがぴたりと収まる穴を作りました。

ざっと磨き上げたプラチナの枠にダイヤモンドを添えてみると、
そこに、小さな息吹が宿ったような気がしました。
一粒のしずく。永遠の輝き。
島の暮らしの中で、自然を眺めていると、
雨の雫も、朝の木漏れ日も、月の満ち欠けや季節の巡りも、
一つひとつの刹那が重なり合い、かけがえのない“今”を形作っている。
その奇跡のような時間が、とても美しく感じられるのです。
移ろい続ける一瞬は、
同時に、永遠に輝き続ける光であるのかもしれません。
ブラインド越しに届く7月の光は力強く、窓の向こうからは蝉の声が聞こえてきます。
石枠をガラスシャーレの中に収め、次はリングの造形作業に取り掛かりました。
時折スコールが降り、南国ならではの重たい湿度がアトリエを包みます。
庭先では、最近よく見かける白と茶色の猫が、木陰で寝そべっています。
このようにして、2026年の夏の指輪作りは、静かに進んでいくのでありました。









遠い場所に暮らしているわたしたちが、この島で出会い、おふたりの指輪が生まれたことは、







