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雨音とイエローゴールド。永遠の中でジュエリーをつくること #屋久島でつくる結婚指輪

庭先に白い彼岸花が咲きました。

しとしと雨降りの日。
雨音が胸の奥まで届いてくるような、穏やかな制作のひとときでした。

屋久島はやはり雨の日が多く、アトリエの中で過ごす時間が自然と長くなりますが、深まる緑を眺めながら手を動かすひとときがとても好きです。

 

イエローゴールドの指輪作りは、いよいよ本格的な工程を迎えました。
四角いリングの表面を、鉄工ヤスリ片手にガリガリと削り出していきます。

その内側には、丸くやわらかなリングの姿が見えていて、その輪郭を浮かび上がらせるように、少しずつゴールドのベールを剥がしていく。
そんなイメージに近いかもしれません。

片側をぐるりと一周。そして反対側を一周。
まずは大まかな曲面が現れるまで、角度を変えながら、同じタッチを何度も繰り返していきました。

 

金属には、形を変えながら何度でも受け継いでいけるという素晴らしさがあります。
作業机の上に削り出された小さなゴールドの破片も、のちに溶かされ、また別のジュエリーへと姿を変えていきます。

大地から生まれたゴールドが、長い時間の中を巡りながらジュエリーになってきたのだと思うと、どこか果てしない気持ちに包まれます。
今という時間が、たしかに永遠の中にあるのだと思わずにはいられません。

 

表面に続き、内側も手触りよく、丸く削り出したところで、ひと段落です。
デスクライトの光にかざしてみると、小さなリングに光の輪が滑らかに巡りました。

なかなか気持ちの良いフォルムに仕上がってきているなと眺めながら、長い時間に想いを馳せていました。

気がつけば雨は上がり、また真夏を思わせる暑さが戻ってきました。
指輪作りも、いよいよ終盤へと差し掛かったところです。

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

イエローゴールドの永遠と、紡がれる未来 #屋久島でつくる結婚指輪

 

イエローゴールドの永遠と、紡がれる未来 #屋久島でつくる結婚指輪

裏庭のバナナの木に、たぶん今年最後となる果実がついていて、毎朝その育ち具合を眺めるのがここ最近の楽しみになっている。

房はずっしりと大きく、これまでになかったほど立派に育っている。
ひとつ一つの実もふっくらと詰まっている。
ころんと短めの実で、食べると爽やかな甘味と酸味が広がる島バナナだ。
あと少し。ほんのりと黄色味を帯びてきたら、いよいよ収穫どきとなる。

もちろん食べるのも楽しみだけど、
毎朝眺めながら、その時を待っている時間もまた豊かなものだなと思う。

 

ひとつのジュエリーが出来上がるまでの時間も愛おしい。
その大切な時間を分かち合えることも、オーダーメイドの素敵なところだと思う。

新しい季節。おふたりの結婚指輪作りがはじまる日。#屋久島でつくる結婚指輪

 

そして、ジュエリーは完成したあと、何十年もお使いいただくことになる。

暮らしに長く寄り添う結婚指輪なので、見た目の美しさだけではなく、丈夫さや指に触れたときの安心感まで大切にしたいと思う。

小さなゴールドリングを硬く、強く仕上げていくための数々の見えない工夫とは、いかに。

丸く整えたイエローゴールドを金槌で叩いていく。
叩くたびに金属は少しずつ引き締まり、リングは硬さを増していく。

表面をぐるり。

側面もしっかりと、コンコン。
アトリエに、昔から変わらない手作業の音が響いていく。

叩くのと同時に地金が薄く伸びていくので、サイズや厚みが仕上がりの寸法を超えないよう、その変化を見極めながら慎重に進めていく。

 

ひと通りの作業を終え、リングを太陽の光にかざしてシルエットを確認しているところ。

表面についた凸凹は、このあと削り落としてしまうけれど、こういった見えないところにこそ、しっかりと手をかけておきたい。

このリングとともに、これからどのような物語が紡がれていくのだろう。

長く続いてゆくおふたりの未来へと想いを馳せながら。

 

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新しい季節。おふたりの結婚指輪作りがはじまる日。#屋久島でつくる結婚指輪

朝、目を覚まして庭先を眺めると、朝露が草花を覆っている。
風は凪いでいて、どこかひんやりとした涼しさが感じられる。
その情景に出会うと、いよいよ秋がやってきたのだなと、いつも思う。

そうか、もうすぐ秋分の日なのか。
南国にようやく訪れた秋の気配に頷きながら、新しい作業に取り掛かる準備を進めていた。

季節が移ろい新しい気持ちに包まれた今、おふたりの結婚指輪を作り始めることがとても素敵なタイミングであるように思えた。

昇り始めた太陽の光の中で手に取ったイエローゴールドは、島の色彩と響き合っているような、静かで親しみのある輝きを纏っていた。

 

アトリエに戻り、さっそく作業台に向かう。
ガスバーナーに火を灯すと、心が穏やかになっていくのがわかる。

今回の制作のために配合を整えたK18イエローゴールドをその炎で包み込んでいく。
熱を受けたゴールドは赤みを帯び、やがて眩しいオレンジ色に変わっていった。

その一瞬を見計らって火から離し、そのまま水につけるとジュッと歯切れの良い音を立てた。

まずは最初の一歩だ。

 

おふたりの結婚指輪作りのお声がけをいただいたのは、島にヒマワリやハイビスカスが咲き誇るカラフルな夏の始まりのことだった。

彼女のリングをひとつ作ってほしいと、彼とメッセージを交わしながらデザイン作りを進めてきたのだけど、そのひとつ一つの言葉から彼のやさしさが伝わってきて、わたしもあたたかな気持ちに包まれながら、ここまでやってくることができた。

 

焼き鈍したイエローゴールドは、ぐいっと強い力をかけると曲げられるようになり、わたしはそれをリング状に整えて両端を合わせた。
再び炎に包みながら、隙間に融点の少し低いゴールドを流し込み、しっかりと繋ぎ合わせる。

その日の工程がひと段落し、作業台の上にリングを置いて眺めていると、まだまだ始まったばかりではあるが、おふたりと一緒に紡いできたイメージが初めて形になったことを実感し、喜びに満たされた。

これからずっと長くお使いいただく結婚指輪作りだ。
ひとつひとつ、じっくりと進めていこう。

 

その日の作業を終え、アトリエの窓を開け放ち、ゆっくりと深呼吸をした。

空に流れる大きな雲はオレンジ色に染まり、気がつけばもう日も暮れかけていた。
空気はいつもと変わらず島独特の潤いに満ちている。
庭先からはほのかに秋の虫の音が聞こえてくる。

わたしは作業台の上に散らばったいくつかの工具を所定の場所に戻し、机をきれいに拭いて照明を落とす。

こうして指輪作りの一日は秋の色彩に包まれながら静かに暮れてゆくのだった。

 

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2.0mm and 1.8mm wave ring in platinum #屋久島でつくる結婚指輪

material: platinum, diamond
size: 1.8mm and 2.0mm wide

Delivery time is within 3 months.
Custom-made, one of a kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

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満ちるひかり。屋久島で生まれたおふたりの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

満ちるひかり。屋久島で生まれる、おふたりの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

満ちるひかり。

夏の余韻のなかで、おふたりの結婚指輪が完成しました。

プラチナとダイヤモンドがどこか楽しげに島の緑と響き合っていて、とても素敵でした。

すっきりと細身に整えて、和やかに寄り添うような佇まいにお仕立ていたしました。

 

 

自然に癒されるのはもちろん、この島には素晴らしい出会いもあるように思います。
屋久島が紡いでくれた、おふたりとの結婚指輪作りに、ありがとう。

雨と緑と、プラチナと #屋久島でつくる結婚指輪

 

指輪作りの合間には、いくつかの台風が屋久島の近くを通り過ぎました。
激しい雨と、数日にわたる強い風。それが過ぎ去るたび、空には大きな虹がかかり、庭先には瑞々しい緑が芽吹きました。

自然の移ろいを身近に感じながらジュエリーを作れることも、島暮らしならではの贈り物なのかもしれません。

そうした夏の日々を経て、おふたりの指輪が完成したのは、虫の音が涼やかに響く新月の夜のことでした。

一夜明けた庭先では、くるりと巻いたシダの若葉が、太陽の下で背を伸ばしていました。
若葉の隙間を光が通り抜け、気持ちの良い陽だまりを作っています。

どこか新しく生まれ変わったような、何かが始まる予感に包まれながら。

 

緑色の陽だまりの中に、そっとリングを並べてみる。
すると、その光に呼応するように、プラチナも若々しい緑色を纏いました。

彼のリングは2.0mm幅、彼女のリングは1.8mm幅。
細身にお仕立てした二つのシルエットは、つるりとした丸みを帯びていて、どこまでもやわらかい。

表面に施した光沢仕上げが、まるで水のような、静かな潤いをいっそう深めているように思います。

彼女のリングに添えた一粒のダイヤモンドが、風にゆらめく光を受けて煌めき、その豊かな表情に思わず魅入ってしまいました。

 

リングの造形はできるだけシンプルに整え、その内側におふたりだけの特別な彫刻模様を施したのも、素敵なアイデアでした。

ずっとつけていたくなる指輪というのは、不思議なことに、
つけていることを忘れてしまうほどの、からだの一部のように感じるものだと思うのです。

日々の暮らしの中で生まれる小さなキズもまた、どこか愛おしく感じられるのかもしれません。

このリングとともに、これからどのような物語が紡がれてゆくのだろう。

 

いよいよ、リングをケースに収めるときがやってきました。
満開のハイビスカスが、まるでその旅立ちを見送るように、風にゆらめいています。

ふたつのプラチナリングは、緑と赤の光に包まれ、生き生きと輝いて見えました。

 

屋久島から、ご結婚おめでとうございます。

来月、おふたりが島にお越しになる頃、
この庭先で一緒に、小さなお祝いができたら素敵だなと思っています。

そしてまたお互いに、新しい日々へと歩き出していけたら嬉しいです。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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