
“お互いへの思いやりがずっと続きますように”
おふたりの大切な想いを込めて、結婚指輪をおつくりいたしました。
永遠と、祝福と。
プラチナリングをメビウスのデザインに、
その巡りの中に、おふたりの記念日にも由来するミモザの模様を彫刻しました。
鹿児島に暮らすおふたりと。
海を越えて、これまで一緒に指輪づくりを育んできました。
アトリエの庭先には白い百合が咲いていた、5月の爽やかな日々でした。
おふたりの大切な想いや、大好きなデザインから始まるオーダーメイドではありますが、
その奥には、わたしのつくるジュエリーや、日々眺めている情景への共感のようなものがあって、
その見えない土台に支えられながら、いつも作業机に向かっていたように思います。
おふたりとは、暮らす場所や年齢も少し離れているけれど、近しい気持ちを分かち合う仲間ができたようで、心強かった。
多様性に満ちた今だからこそ、このようなやわらかなつながりに、わたしたちは支えられていくのかもしれません。
大切な結婚指輪作りをお任せいただき、本当にありがとう。
彼と彼女、そしてわたしとが巡り合い、ここにひとつの結婚指輪が生まれました。
まるで広い野原に一輪の花が咲いたような小さな奇跡を、喜びいっぱいで眺めながら。

緑の中に、ふたつのリングをそっと並べてみる。
朝の木漏れ日を浴びて、リングの半分に施したミモザの模様が、やわらかな陰影を作り出していました。
まるでずっとここに佇んでいたみたいに。
島のゆるやかな時間に響き合っているように見えたのは、マット仕上げのプラチナがもつ、有機的な質感によるものかもしれません。
いよいよおふたりの結婚指輪が形になったのだなあと。
細やかなデザインや素材感について、ともに調整を重ねてきた日々を思い出し、しみじみと感動がこみ上げてきました。

表を辿っていたはずなのに、気がつくと裏へと続いている。
メビウスの輪には、どこまでも巡ってゆくような、不思議な連続性があります。
ツイストするフォルムの明瞭さと、指に心地よく収まるつけ心地。
その両方が自然に響き合うバランスには、とくにこだわりました。
彼女のリングは、ほんの少しだけ繊細に。
彼のリングは、よりしっかりと丈夫なお仕立てに。
おふたりの暮らしの中で、長くお使いいただけるよう、昔ながらの手作業で、ひとつずつ丁寧に形にしていきました。

リングが出来上がった日は、気持ちの良い青空が広がっていました。
その光の中で見てみたくなって、リングを持って海まで出かけました。
昼下がりの太陽がいっぱいに降り注ぐ浜辺で、
プラチナの力強い輝きを眺めながら、思わず目を細めてしまいました。
あと少しで、夏がやってきますね!

繰り返す波のリズム。
潮騒に包まれた時間に、溶けていきそうだったプラチナリング。
今という瞬間をどこまでも積み重ね、
わたしたちは、手を繋ぐようにして未来を育んでいく。
出会うことって、本当に素敵なことだな、と思います。
屋久島から、この海の向こうのおふたりへ。
ご結婚おめでとうございます。
楽しい指輪作りをご一緒させていただき、本当にありがとうございました!
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