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素敵なご縁にありがとう。おふたりが結婚指輪を受け取りに来てくれました。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島でのウェディングフォトのはじまりに、

おふたりが指輪を受け取りに来てくれました。

 

5月の爽やかな光が降り注ぐ日。

 

おめでとうございます。

おふたりにとって大切な日にご一緒でき、幸せなひとときでした。

 

 

実は、おふたりとお会いするのは、この日が二度目で、

去年の暮れ、アトリエで相談会をご一緒したことが、指輪作りの始まりでした。

 

あれから数ヶ月にわたり制作をご一緒し、結婚指輪が完成に合わせて、再び島にお越しになることに。

 

屋久島は、もちろん自然の美しさも大きな魅力ですが、

人と人とを結び合わせるような、不思議な引力を感じる場所でもあるように思うのです。

 

こうして結婚指輪作りを通して出会えた、素敵なご縁に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

リングはお揃いのデザインで、プラチナを光沢仕上げでお仕立ていたしました。

相談会でお会いしてから、じっくりと相談を重ねてきたこともあり、サイズもぴったりで、安心いたしました。

撮影のために装ったドレスとスーツにも本当によくお似合いだったのが、とても印象的でした。

 

自然の中にも溶け込みながら、日々の暮らしやフォーマルなシーンにも寄り添ってくれるような結婚指輪に。

数ヶ月にわたり育んできたイメージが形になり、その喜びをともに分かち合えたことが、とても嬉しかったです。

 

 

せっかくなので、アトリエでも小さな撮影会をしましょう、ということになり、

ささやかではありますが、おめでとうを贈るように、わたしも楽しくシャッターを重ねました。

 

アトリエには祝福のような明るい光が満ちています。

一緒に画像を確認しては、おお!と歓声が響かせていました。

 

庭先では白百合の花が風に揺られています。

そうするうちに、おふたりが次の撮影へと発つ時間が近づいてきます。

 

夢のようなひとときは、ここでひとつの区切りを迎え、

お互いにまた新しい道のりを歩き始めてゆきます。

 

こうして、わたしたちの指輪作りの物語は、

ひとつのエンドロールを迎えました。

 

それはまた、新しい始まりの幕開けでもあるのだろうと、

5月の風が教えてくれたような気がします。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

相談会編

素敵なご縁にありがとう。今年をしめくくる結婚指輪の相談会 #屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

水音の記憶。雨上がりに眺めるプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

完成編

プラチナの潤い、水をめぐる結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

時の指輪。メビウスリングをつくる #屋久島でつくる結婚指輪

アトリエの庭先に、ポツポツと紫陽花が咲き始めました。

大好きな花。今年もありがとう。

 

奄美地方はもう梅雨に入っているので、こちらもそろそろといったところでしょうか。

島が水に包まれるような、潤いの季節が近づいています。

 

それにしても、植物たちの営みの力強いこと。

静かな佇まいの奥で、休むことなく脈打ち続ける息吹に、背中を押されながら。

今日も作業机に向かっています。

 

朝から黙々と、ヤスリがけの作業を積み重ねていました。

まずは、ふたつのプラチナリングに精密ヤスリをかけ、大まかな造形を整えていきます。

 

今回は、リングをツイストしたときの動きをそのまま残して仕上げたいので、

できる限り生の表情を残すよう意識しながら、タッチを重ねていきます。

 

フラットな部分から、徐々に動きのある部分へ。

やすりがけを慎重に行うことで、フォルムの細部について、より理解を深めることができるように思います。

 

表を辿っていたはずなのに、気がつくと裏へと続いている。

メビウスの輪には、どこまでも巡ってゆくような、不思議な連続性があります。

 

時が巡りゆくように、プラチナの光も流れ、

スムーズなラインを生み出していきました。

 

輪の流れに沿ってヤスリを辿っていく作業は、

いつもとは少し違う、終わりのない物語の中にいるようにも感じられました。

 

精密ヤスリを紙やすりに換え、さらに細やかに磨き上げていくと、

リングに滑らかな光の輪が巡りました。

 

そのフォルムを、窓際の光にあてて眺めてみます。

緑の中で、プラチナはとても明るく、同時に深く落ち着いたトーンを宿していました。

 

角度を変えるたびに、光のコントラストがゆるやかに移ろうのが楽しくて、ついリングをくるくると遊んでしまいます。

 

最初は、おふたりと一緒に作り上げたイメージだったものが、今こうして形になってきて、

このリングは、ほんとうに時間そのものなのだなと、しみじみ思いました。

 

窓の向こうを眺めると、山々の稜線には、何かの動物みたいな雲が流れていました。

 

あともう少し、じっくりと進めてまいります。

 

繰り返す波のリズム。巡りゆく季節。#屋久島でつくる結婚指輪

5月の爽やかな空を眺めながら、同じ鹿児島に暮らすおふたりの結婚指輪を作っている。

海を隔ててはいるけれど、近しい季節を分かち合いながら作業できることが嬉しい。

 

春のゆるやかな流れに足並みを揃えるように、プラチナリングが少しずつ形になってきた。

ツイストさせたプラチナは、鉄の芯金にあて、強い力を加えながら、くるりとリング状に巻いた。

 

実のところ、本番の制作に入る前に、シルバーを使って同じ工程を何度か試していたこともあり、

リングの中でツイストする部分とフラットになる部分を、あらかじめ計算できるようになっていた。

 

とてもシンプルな作業ではあるが、それだけに、手の跡が残りやすい。

思い切りよく、一度のタッチで、全ての工程を重ねていく。

 

 

おふたりの大切な想いから始まる結婚指輪づくりは、いつも新しい発見を運んできてくれる。

永遠と、祝福と #屋久島でつくる結婚指輪

 

これまでに作ってきたジュエリーがあり、それをご覧いただき、指輪作りのお声がけをいただく。

そして、出来上がった指輪がまた新しい出会いにつながり、そこから次のインスピレーションが生まれていく。

そうしてデザインはつながりながら、少しずつ新しいものへと育まれてきた。

 

おふたりとご一緒する時間が、いつしか、誰かの喜びへとつながっていく。

そのような未来を想像するのも、また楽しい。

 

今という瞬間が、永遠の中へ溶け込んでゆく。

それはまさに、おふたりとの結婚指輪作りの中で、大切にしているテーマなのだと思う。

 

繰り返す波のリズム。巡りゆく季節。

 

作業の合間には、久しぶりにいつものビーチに出かけ、波打ち際を歩いた。

 

くるりと巻いたプラチナを酸素トーチの炎に包み、その両端を繋ぎ合わせていく。

プラチナは真っ赤に強い光を発するため、作業の時はサングラス越しに手元を見つめている。

 

繋ぎ目に、融点が少しだけ低いプラチナの小さなかけらを置き、1000度を超えるまで温度を上げていく。

すると、すっと、そのかけらだけが溶け、隙間へ流れる瞬間が訪れる。

その一瞬を見極め、リングから火を離す。

 

瞬きもできないような数秒間ではあるのだが(笑、ほんとうに)、 うまく繋ぎ合わせることができたように思う。

 

これで、ふたつの指輪の原型となるものが、はじめて揃ったというわけだ。

これからヤスリを使い、少しずつ細部の造形を整えていく。

これまでの計算された工程というよりも、手の感覚を頼りに進める時間になる。

 

いよいよこれから、硬い金属が、親密な着用感のある装飾品へと変化していく時を迎えることになる。

 

作業は、ちょうど折り返し地点を過ぎたといったところだ。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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春の陽だまり。ナノハナの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

春の陽だまり、ナノハナの指輪。

彼女のお名前を彩る花を映すように、お作りいたしました。

小さな花が運んでくれたつながりに、心からありがとうございます。

 

花の中央に添えた三粒のダイヤモンドが、春の陽光を受けて、眩く煌めいています。

 

硬い金属とは思えないほどに、伝わる印象はとても繊細で、やわらかくて、

光沢仕上げを施したイエローゴールドが、まるで光そのもののように感じられました。

 

どこか懐かしくて、心がすっとほどけてゆくような。

 

ジュエリー作りのインスピレーションは、いつも島の情景の中にあるように思います。

 

やわらかな風。ゆらめく黄色いひかり。

春の訪れをつげる小さな花が、わたしも大好きです。

 

いつもの散歩道や、海沿いの広場で。

菜の花に出会うたび、その陽だまりのような佇まいに癒されています。

 

そのあたたかな心地を分かち合えるのが、何よりも嬉しくて、

日々作業机に向かっているような気がします。

 

大切なジュエリー作りのお声がけをいただき、ありがとうございました。

 

島のリズムに合わせていただき、大変お待たせをいたしましたが、

昔ながらの手作業で、じっくりと丁寧にお仕立ていたしました。

 

おふたりの大切な想いと、島の季節が重なり合い、

ひとつだけのジュエリーが生まれたように思います。

 

微笑みのようなやさしい光が、日々に満ちてゆきますように。

 

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永遠と、祝福と #屋久島でつくる結婚指輪

春の爽やかな日が続いている。

庭先には、一年ぶりの開花を迎えた白百合の香りが漂い、空は透き通るほどに青い。

 

緑も深まり、少しずつ熱帯の島特有の湿度を感じるようになってきたけれど、

梅雨入りを前にした、静かな季節を楽しんでいる。

 

 

屋久島は本土までは150キロほどの距離で、季節の巡りや植物、食べ物などにも、案外近しい雰囲気があったりする。

 

鹿児島市内に暮らすおふたりから結婚指輪作りのご相談をいただいたのは、島に一足早い桜が咲き始めた3月の初めのことだった。

6月のご入籍を目指し、これまでビデオ通話でデザイン作りを進めてきたのだけど、

同じ鹿児島というだけで、モニタ越しにも、なぜか近しさを感じてしまうのだから、不思議だ。

 

そろそろ、あちらでは枇杷の季節を迎える頃だろうか。

こちらと同じように、涼しい日が続いているのかもしれない。

 

海の向こうに思いを巡らせながら、ここ数日は指輪作りの準備を淡々と進めていた。

 

すべての段取りが整い、庭先に出て空を見上げると、昼の青に浮かぶ薄い月のシルエットを見ることができた。

5月のやわらかな風に乗って、その月を囲む雲がゆっくりと形を変えてゆく。

 

それは、新しい作業を始めるのに、とても素敵なタイミングであるように思えた。

 

 

おふたりのためにご用意したプラチナは、硬さの中に程よいしなやかさを持たせて配合した。

 

その両端をペンチで掴み、ねじりを加えていく。

均一な力を意識しながら、2本を同じシルエットに整えていく。

 

ここから先は、一度進むと後戻りすることのできない工程になる。

なめらかなラインが生まれるように、慎重にタッチを重ねていかなくてはならない。

 

長くジュエリーを作っていると、自分の手のわずかなクセのようなものも、自然と見えてくる。

その偏りをできるだけ生まないよう、途中でプラチナの左右を入れ替えながら、同じ工程を繰り返していった。

手を加えるたびに、プラチナは強さを宿していく。

ねじる工程を終え、リング状に整える頃には、それはずいぶんと硬く感じられた。

 

永遠と、祝福と。

かたちを持たない大切な想いが、手の中で、少しずつ輪郭を帯びていく。

海を越え、その喜びを分かち合っている。

 

巡りゆく島の季節の中で、こうして指輪が育まれゆくのだと思うと、

今この瞬間が、ひとつだけの温度を宿した、かけがえない時間のように感じられた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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