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プラチナの潤い、水をめぐる結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

雨上がりのしずく。

潤うプラチナと、静かに満ちてゆく光。

水をめぐる結婚指輪。

おふたりとの素敵なつながりに、ありがとうございます。

 

 

雨が降り、空には虹がかかり、新しい花々も咲きました。

春に煌めく島の祝福に包まれながら、作業机に向かう日々でした。

水音の記憶。雨上がりに眺めるプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

おふたりの結婚指輪は、水をモチーフにお作りしたのですが、

それは、水そのものの動きや手触りでもあり、自然の中を巡る大きな流れでもありました。

 

季節の巡り。波のリズム。いつも、どこかから聞こえてくる水の音。

 

島の暮らしのなかで親しみ深い情景を映していくと、

おおらかでやわらかなラインが、プラチナリングを包み込んでくれました。

 

どちらも2.3mmのリング幅。

隣り合わせると、鏡写しのように、お揃いのシルエットが並びます。

 

硬質で、確かな質量を持つプラチナリングですが、

纏う印象はどこまでもやわらかい。

 

ゆらめいていたり、凪いでいたり。

眺める角度によって、いつも新しい表情を見せてくれます。

 

それは、リング全体を覆うゆるやかなカーブと、表面を巡る波模様のラインが、

どこか懐かしささえも感じられる、深く繊細なリズムを織りなしているからなのでしょう。

 

光沢仕上げを施したリングは、雨上がりのしずくのような刹那の潤いを宿しながら、

同時に、途切れることのない時間の流れのようにも感じられました。

雨が上がり、庭にはハイビスカスが咲きました。

深い緑と赤の中で、プラチナリングがやわらかな陰影を作り出しています。

 

これから島は、いっそう暑さを増していくことでしょう。

この湿度に満たされた熱帯の気配も一緒に、海の向こうへとお届けできますように。

 

新しく始まるおふたりの暮らしが、潤いとやさしい光に包まれれば、何よりも嬉しく思います。

 

気がつけば、青空が広がり始めていたので、アトリエから車を走らせ、島の西側までやってきました。

ここは、山から川へ、そして海へと水が流れゆく場所。

耳をすませば、水の音がいつもどこかから聞こえてきます。

 

思えば、この小さな島が紡いでくれた、おふたりとのつながりだったように思います。

 

大切な人と大切な人が、手を取り合うようにして、数年をかけてたどり着いた制作でしたが、

それもまた、この島のリズムに委ねられていたのかもしれません。

 

珊瑚礁の海辺でリングを手に取ると、まるでその景色から生まれてきたかのように、プラチナリングが水の煌めきと響き合っていました。

 

ご結婚おめでとうございます。

 

またこの島でおふたりにお会いできる日を、心より楽しみにしています。

その日まで、わたしたちの旅路は、もう少し続くのでありました。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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おふたりの歩み。サンゴ、太陽、シダの葉模様の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

サンゴ、太陽、シダの葉模様。

おふたりの大切な歩みを彫刻すると、夢の景色のような結婚指輪が出来上がりました。

 

ふたつのプラチナリングが、春の淡い色彩の中で、ひとつのひかりを纏っていました。

 

 

沖縄と神奈川、そして屋久島。

広い海を越え、手を繋ぐようにして、少しずつ作り進めてきました。

ひとつの音色。雨上がりの光の中で、プラチナリングを眺める #屋久島でつくる結婚指輪

 

「沖縄にいるときは、ほぼ毎日海に潜っています。」

サンゴの研究をされているおふたりの、その言葉をきっかけに始まった指輪作りでした。

 

海も、熱帯の植物も、眩しい光も。

おふたりの歩みが、ひとつの色彩を持った映像となって浮かび上がりました。

その物語をキャンバスに描くように、胸を躍らせながらデザインを重ねていったことは、今も鮮やかに記憶に残っています。

 

わたしたちの日々は、あるいは、ささやかな歩みなのかもしれません。

けれど、南の島に咲いた一輪の花のように、美しく感じられるのです。

おふたりの物語から生まれたリングが、私も大好きです。

 

リング幅は、お揃いの2.3mm。

彫刻模様が映るよう、ラウンドとスクエアの中間のフォルムでお仕立ていたしました。

 

シダ模様を重ね合わせ、緑の中で眺めていると、

屋久島とのつながりも感じられて、出会えたことの喜びで、胸がいっぱいになりました。

 

海を越えて、遠く離れているけれど、だからこそ、そのつながりを確かに感じられるのかもしれません。

 

大切な指輪づくりをお任せいただき、本当にありがとう。

 

 

太陽のモチーフも、重ね合わせるとひとつになる意匠ですが、

それぞれで見たときにも、素敵なお揃いのリズムが感じられて、ひとつとして美しく成り立つよう、

細やかなレイアウトをじっくりと相談しながら、こだわってデザインしてきたので、完成した喜びもひとしおです。

 

 

毎朝、目を覚ますたびに、光が少しずつ強くなっていることを実感するこの頃。

 

おふたりの日々を、これからもずっと照らしてくれますように。

そのような願いを込めて、

リングの内側には、太陽の向かいに、おふたりの名前と日付を記しました。

 

 

いまは、いくつかのモチーフに囲まれているけれど、

これから日々重ねていく中で、どのような変化や多様性が紡がれていくのだろう。

おふたりの未来に思いを巡らせながら、わたし自身も静かな希望に包まれています。

 

ご結婚おめでとうございます。

いつの日か、屋久島にもいらしてくださいね。

そしてまた、素敵な夢の続きのお話ができれば、何よりも嬉しく思います。

 

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南国の情景のなかに育まれゆくもの #屋久島でつくる結婚指輪

イエローゴールドとシャンパンゴールドのリングに磨き仕上げを施していたのは、久しぶりの激しい雨が、島全体に降り続いていた時だった。

 

目の粗さが異なる紙やすりを使い分けながら、表面に滑らかな光を巡らせるようなイメージで、タッチを重ねていた。

 

ときには工程を少し戻して鉄工ヤスリで形を整え、再び前へと進む。

直に身に纏う指輪なので、最後は手の感覚を頼りに、その質感を整えていく。

 

大きな雨音に包まれているのに、なぜかとても静かに感じられ、心地よいひとときだった。

 

リングのフォルムは、おふたりともに、丸みを帯びたラウンドシェイプ。

そのやわらかな印象は、島の自然と響き合っているように思う。

 

水も、植物も、光も、風も、音も、

豊かな時間を宿しながら、いつもここにある。

 

ラウンドシェイプのリングは、メンテナンス性に優れている点も、長く使う結婚指輪において安心できるところだ。

 

その普遍的なフォルムに、これから彫刻模様を施していくのだけど、

おふたりとの指輪作りで生まれた新しいデザインを、わたしも楽しみにしている。

 

つるりと磨きあげた彼女のリングを、窓辺の光にかざして眺めてみる。

シャンパンゴールドの、植物のように親密な色彩が、とても好きだ。

光沢仕上げを施すことで現れる新しい表情も、どうぞご期待いただきたい。

 

この雨が上がると、日差しは強くなり、いっそう濃い熱帯の気配が満ちてくるだろう。

島の季節に寄り添いながら、ゆっくりと育まれてきた、おふたりとの指輪作りだったように思う。

 

作業もいよいよ終盤に差し掛かり、ほのかな名残惜しさも感じつつも、

来るべきリングの完成が、わたしたちに新しい時の始まりを予告している。

 

雨のやみ間に庭に出てみると、玄関先にツユクサが咲いていることに気がついた。

なぜだか、いいことがありそうな気がした昼下がり。

 

遠くから、ざあざあと波音が聞こえてくる。

雨のおかげで、芝生の緑もいっそう濃くなってきた。

毎年のことながら、4月末の雨がとても新鮮に感じられる。

 

巡りゆく南国の情景のなかで、ひとつの新しい息吹が芽生えつつある。

そのひとときを、どこか満ち足りた思いで眺めていた。

 

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制作編

リングの造形作業を終え、海へ #屋久島でつくる結婚指輪

リングの造形作業を終え、海へ #屋久島でつくる結婚指輪

夕暮れ時に雨が上がりました。

 

リングの造形作業もちょうどひと段落したところだったので、少し遠出をして海に出かけることに。

ビーチサンダルとタオルを積んで、島の西側へ車を走らせました。

 

浜辺を歩くと、差し込みはじめた日差しがまぶしく、海からの風も暖かかった。

 

細やかな作業の多いジュエリーづくりなので、こうして広い場所で遠くを眺めているだけで、目も心も癒されます。

長く続いた集中がふわりと解けていく中で、一日の作業をゆっくりと振り返っていました。

 

リングを削り出すときは、表面にいくつかのガイドラインを罫書き、それを頼りにヤスリを入れていきます。

線を超えないよう、角度を保ちながら、リング一周に均一なタッチを重ねていきます。

 

手にダイレクトに伝わってくる、イエローゴールドの生の質感が心地よい。

 

ラウンドシェイプのリング作りでは、全体の均整を保つことが、ひとつの要になります。

 

片面を少し削ると、反対側を同じ分量だけ削り出す。

その単純な往復のリズムを、何度も繰り返していきました。

 

削り出しの作業では、滑らかなラインを生み出すため、できるだけ途中で手を止めないようにしているのですが、

それだけに、作業が無事にひと区切りついたときの安堵感がすごいです。

 

気がつけば、昨夜から降り続いていた雨も上がっていたので、

リングを手に庭先に出て、緑の中でそのシルエットを眺めました。

 

3.0mm幅、ラウンドシェイプ。

そのフォルムから、イエローゴールドの質量と光を確かに感じ取ることができます。

 

やわらかなカーブなので手触りはやさしく、小さな傷がついても、メンテナンスを重ねながら長くお使いいただけるだろう。

 

まだ作業の途中ではあるけれど、近い未来のことを想い、春のひかりが降り注ぐような、キラキラとした喜びに満たされていました。

 

 

 

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制作編

手仕事のリズム、大地の響き #屋久島でつくる結婚指輪

手仕事のリズム、大地の響き #屋久島でつくる結婚指輪

指輪作りでは、金槌や木槌を手にする時間が多い。

大小さまざまな種類を使い分けながら、ゴールドを叩き、かたちを整えていく。

 

こんこんと、はるか昔から変わらない手仕事のリズムが、アトリエに響く。

 

少しずつではあるが、おふたりとともに思い描いたリングの姿が、手の中で確かなかたちを帯びていく。

 

鉄の芯金にあてて丸く仕立てたリングを、再びバーナーの炎に包み、両端をぴたりと繋ぎ合わせた。

ゴールドは、輪になることで、驚くほどに強度を高くする。

 

繋ぎ目を残さないよう、細心の注意を払いながら進める工程だが、うまく仕上げることができたように思う。

作業を終えると、手の力ではほとんど変化を与えられない硬さが、小さなリングに宿っていた。

 

 

屋久島と仙台。

シャンパンゴールドとイエローゴールドで紡ぐ結婚指輪。

おふたりとの素敵な出会いに、ありがとう。

出会うこと。ふたつのゴールドで結婚指輪をつくる #屋久島でつくる結婚指輪

 

まだ冬の寒い時期にお便りをいただき、始まったオーダーメイドだったけど、

島は新緑の季節を迎え、庭先や散歩道には、色とりどりの花がひらき始めている。

 

ゆっくりとした歩みではあるけれど、

こうして島の時間の中で育まれてゆくおふたりの指輪もまた、美しい一輪の花のように思いながら。

 

萌える新緑というのも、なるほど。

今にも動き出しそうな山々が、複雑で繊細な風を運んできてくれる。

 

花はどれだけ小さくても、目に優しいのはなぜだろう。

作業の合間に、その精緻な造形を眺め、癒されておく。

 

2本のリングを重ねてみると、その色彩の違いがとても心地よく感じられた。

細やかな配合がなされ、精製された金属ではあるが、それらが大地から生まれたもの、あるいは大地そのものなのだと思うと、勇気づけられる。

わたしたちもまた、その美しい自然の一部なのかもしれない、と。

 

この大地の響きのようなものを、いつも近くに感じられるように、これからリングの造形を進めていきたいと思う。