お二人と出会った屋久島のビーチ。ゴールドとプラチナのコンビネーションリング。島の強い日差しと一緒に、この結婚指輪を届けたい。きらきら。
春にビーチで催した結婚指輪の相談会でお二人が伝えてくれた言葉をよく覚えている。「海のきらきらと水平線のイメージが大好きです。」
まるで今日みたいな雰囲気だなと。
「ふわりとした感じで」
“好き”を共有できるって嬉しいなあ。海の向こうから、いつも屋久島でのいろいろを見てくれていてありがとう。
浜辺をすっと奥の方まで歩いてみる。海がすごく暑くなっていたのにはびっくりで!あれからナノハナ咲く春を、紫陽花いっぱいの梅雨をともに歩みながらこの夏にやってきたのだなあと思いがいっぱいに。
ちょうど良い木陰を見つけたところで、リングを手の平にゆらゆらと眺めて。
ゴールドとプラチナの境界線、こぼれ落ちそうなひかりいっぱい、角度を変えるたびに変化する表情に夢中になってしまった。初めて生まれるデザインに出会えるのは嬉しい。
きっとこれは6月の海だ。眩しい光を眺めながら指輪作りを進めていた日々を覚えている。
屋久島があって、お二人とわたしが出会って、オーダーメイドの作業は奇跡のような瞬間をジュエリーに変える作業のようだなと思う。
お二人はどんなきっかけで出会ったんだろう。なんとなく、そんなことを思いながら。
さて、いよいよリングが海を渡る前にもう少し、リングの細部を眺めてみよう。
ゴールドとプラチナは緩やかなカーブを描きながら隣り合っている。リングは丸く手触り感が柔らかくて。全く組成の異なる金属同士だけど、響き合って溶け込んでゆく一体感。これから始まるお二人の暮らしの中で、ふとした瞬間に、どこかに海の印象を感じていただけると嬉しい。
リングの内側に手書きのイラストを彫刻したのはとても素敵なアイデアだった。結婚指輪作りではお二人のひらめきを大切にしていたい。わたし自身も何が出来上がるかわからないワクワク感がある。なかなか慣れない作業だったと思うけれど、ここまでずっとお付き合いいただいてありがとう!
ビーチからの帰り道に咲いていた黄色い花。そういえば、お会いした時はここに紫の花が咲いていましたね。季節の果物もタンカンからパッションフルーツになりました。
海の向こうのお二人に、ご結婚おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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制作編