夏の中心にいる屋久島サウスです。あの頃は緑も若々しかった、春にお会いしたお二人の結婚指輪が出来上がりました。
晴れやかでもあって、なんだか少し名残惜しいような気もした日。
ギャラリーでデザイン作りのお話をすることになって、「それまでにデザインで気になることあれば教えてください」って伝えたら、デザインや素材、モチーフのこと、お二人の出会いのこと、「長めになりましたが」といって作ったファイルをメールで送ってくれたりした。
これまでお二人と歩んできた指輪作りの時間が、すでにとても懐かしい。
出来上がったばかりの指輪は夕暮れ時の森を歩いて、差し込む光の下で眺めてきた。
チョウチョが寄り添ってきたり、虫の大合唱にも囲まれて、やはりお二人の指輪は自然の中がよく似合っている。
お二人が出会った北海道の自然とこの屋久島の自然が繋げてくれた指輪作りだったのかなと思いながら。
その細部を、全体をゆっくりと鑑賞していこう。
彼がプラチナ。彼女がイエローゴールド。
手の中にそっと重ね合わせると、ふわり。柔らかな輝きが広がった。
すっきりと繊細なのに、そこに確かな存在を感じられたのは、プラチナとゴールドの素材が持つ力だろう。
アウトラインはとてもシンプルに、スクエアシェイプ waveのデザインとしたのは、そこにレイアウトしたい大切なお花のモチーフがあったから。
思えば、この“オオバナノエンレイソウ”のモチーフがすべての始まりで、これを中心に広がり進んだデザイン作りでもあったなあ。
お二人がこれまで過ごした日々がここにキュッと凝縮されているようで、
時間って素晴らしいなあと、あたたかな気持ちに包まれる。
そして、残りのキャンバスにはお二人の“これから”を刻んでゆくのも楽しいだろう。新しい思い出やひらめきを記すように。
そんなアイデアを見つけた森の中。
見上げると6時を過ぎているのに!まだ夏の日差しが眩しかった。
この屋久島の自然があって、お二人がいて、わたしがいて、オーダーメイドの指輪作りは奇跡のようで、でもどこか必然を含んでいる出会いなのだと思う。ずっと前から知っていたような懐かしさもある。きっとそれは心のずっと奥の方に抱いているもので、その温もりのある繋がりを分かち合うように、バトンタッチするように、作り進めてきたお二人の結婚指輪です。
ご一緒できたこの喜びもまた、未来へとつながってゆくと素敵ですね。
おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとう!
体いっぱいで受け止めて、それでも溢れ続けた光いっぱいをお二人に。
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