屋久島サウスから東京のお二人へ、出来上がった結婚指輪をお届けする日がやってきた。ありがとう、おめでとうの気持ちいっぱいに包まれて。
大切な気持ちやお二人のこと、言葉に変えるとより響くことがあると思う。彼と彼女とは、メールをしたり、手紙やサンプルリングを届けあったりして、結婚指輪のデザイン作りを進めてきた。形を作り出す作業をしているのに不思議だけれど、形のずっと奥の方にあるものをいつも追いかけている。
いつもの暮らしは?お仕事は?言葉を頼りにイメージを膨らませたお二人との結婚指輪作りだったなあ。なかなか慣れない作業にお付き合いいただいてありがとう。
海からの帰り道、お二人の指輪をそっと並べて眺めてみる。自然の中で感じる柔らかなラインが好きだ。冬の柔らかな光を浴びて、シャンパンゴールドとプラチナのリングが輝いている。金属もまた大地から生まれたからだろう、ついさっきまで、ここにあったような感覚もある。
屋久島のかけらのようなジュエリーがお二人にお届けできると嬉しい。
ジュエリー作りの間はいつもアトリエから小さな森を抜けてこの海を眺めていたなあ。
光に包まれて暖かだった屋久島の日々を思い出しながら。
いよいよお二人にバトンをタッチすることになった結婚指輪を、今日はもう少しだけ眺めていこうと思う。
シャンパンゴールド。細身で軽やかに。波のリズム。お二人が大切にしたフィーリング。
小さくて光るものに、なんでこんなにも惹かれるのだろう。日々の暮らしの中で、柔らかな輝きに癒される場面があると嬉しい。
彼のリングはプラチナとシャンパンゴールドを組みあわせて。手の中でくるくると角度を変えながら、直線的なアウトラインの中に生まれた波のリズムを眺めている。
ずっと胸に抱いていたデザインやフィーリングが形になった喜びがある。作ることは同時に与えてもらうことでもあると思う。
海を越えて声をかけてくれてありがとう。
さあ、いよいよ時間がやってきた。
暖かい日が続いて庭先に咲いた黄色い小花をお二人に。
ご結婚おめでとうございます!
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