朝露の中で眺めたお二人の結婚指輪。
プラチナが屋久島の緑を映して、ぴたりと寄り添っていて、
なんだかお二人のことを思い出して嬉しさが込み上げてきました。
1月1日。
屋久島でプローポーズをした次の日に、お二人はアトリエに来てくれました。
なんとも幸せな一年の始まり。
ツワブキの花咲く真冬にはじまった指輪作りだったけれど、
制作の合間には蓮花が咲いて、すみれも、シロツメクサも咲きました。
ゆっくりとした島リズムにお付き合いをいただきましてありがとうございました!
初めてお会いしたお二人とはアトリエでサンプルリングをお試しいただいたり、素材のお話をしたりしたのですが、
「たくさんあって迷ってしまうよね」と言い合いながらもゆるやかにカーブするデザインを選んでくれました。
お互いのひらめきに導かれるように流れていった時間がとても印象的だったなあ。
屋久島を旅する空気感の中でお選びいいただけたのもよかったなと思います。
屋久島でご結婚を約束して、その次の日にお会いしたお二人と。
ツワブキの花がいっぱいで。
幸せな時間の中で手にしたデザインがあって。
いよいよ形になりました。
そんなお二人の結婚指輪のお話を。
プラチナリングの内側に彫刻したシダ模様。
「二つのリングを重ね合わせると一つになるように彫刻したいです!」
とお二人からいただいたアイデアだったのです。
「周りには見えないところなのが、
なんだかお二人の約束のようでもありますね。」とわたし。
島の緑も感じていただけるし最高だなと思いました。
外側も内側も同じように大切。
お二人の結婚指輪の特別なところだと思います。
彼のリングは2.3mm幅でしっかりと、
彼女のリングには1.4mmから2.0mmと抑揚をつけて繊細に仕上げました。
リングの表面は丸くて優しい。
つけ心地柔らかなリングです。
プラチナはその柔らかさが魅力的なのですよね。
冷たい金属なのに、温かな手触り感に心惹かれます。
マット仕上げのせいもあるのでしょう、島の自然に溶け込んでいるようにも見えました。
思い立って、海へ。
ここはお二人にとっても始まりの場所!
もう半年ほど前になるのでしょうか。
初めて彼からお電話いただいた日のことをよく覚えています。
ほんの少し違っていたらまた別の何かになっていたのだろうと思うと、
小さなリングが奇跡のようにも感じられて、
今この瞬間が愛おしく思えてきました。
素敵な出会いにありがとう。
お二人と島の季節が出会って生まれた結婚指輪だなと思います。
そんな幸せな瞬間にご一緒できて嬉しい。
波打ち際にケースを置いてプラチナリングを眺めていると打ち寄せる波の音に溶けていきそうでした。
リング全体を覆う緩やかなカーブは水の流れのようでもあり、波のリズムのようでもあり。
少しずつ違いながらも、二つが合わさって一つになっている。
出会うことってほんと素敵です。
この先ずっとお二人の暮らしに寄り添ってくれすように。
さあ、ここからはお二人にバトンタッチです。
ご結婚おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました!
屋久島サウス、いつももビーチにて。
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