これから造形を始める彼女のプラチナリングとタンカンの果実。
人との出会いに恵まれているし、とても豊かな島だなと思う。
お二人が過ごした屋久島の時間は、大切なままで永遠にあり続けるのだと思う。
「シンプルなリングに、なにか屋久島らしいワンポイントがあると素敵ですね」とお二人がリクエストしてくれました。
大好きな屋久島がお二人にとっても大切な場所であってくれて、やっぱりわたしも嬉しい!
たしかに、指輪作りで初めてお会いした仲ではあるけれど、
なんだか繋がりを持つ友人のためにオーダーメイドする気持ちで作業机に向かう日々は何よりも幸せなジュエリー作りだと思う。
彼と彼女と、プラチナリング、タンカンもシダの葉も。
全ての巡り合いに感謝をしながら。
今日もできることを。
鉄鋼ヤスリ1本でここまでやってくる。
リングの中にスムーズな流れを生み出すために、ノンストップである。
そして削り出したリングの表面に、削りだされた破片に、プラチナ特有の輝きが現れてきた。どきどき。
やっぱり輝くものがとても好きだな、と思う。
煌びやかに飾り立てるのは気恥ずかしく思ってしまうけれど、リングの小ささはさりげなくてちょうど良い。
ふとした瞬間にキラリと美しさを感じることができて嬉しくなる。
それは自然の中で出会う体験に近しいフィーリングなのかもしれない。
なんと言っても大地に生まれたプラチナなのだ。
造形のひと段落したリングには酸素トーチの炎をかけて緊張をゆるめておく。
そしてアウトラインにさらなる“流れ”を加えてゆこう。
昔ながらのリズムで、島の季節に寄り添いながら、ジュエリー作りの時間が静かに流れている。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547