お二人の結婚指輪が出来上がって、庭先までリングを持って行って、雨上がりの光の中でイエローゴールドとブルーダイヤモンドの煌めきを眺めた。
ご結婚25周年の結婚指輪。屋久島の秋にいっぱいの祝福を受けているようだった。
おめでとうございます!と言葉を交わし進めるオーダメイドの時間はいつも幸せに満ちている。心地よい島のリズムにも包まれて、喜び溢れた指輪作りの時間だった。
大切な記念のジュエリー作りをお任せいただきましてありがとうございました。
結婚指輪作りはじっくりと時間をかけての手作業となるので、デザインから始まって指輪が出来上がるまでの道のりもまた一つの物語だったような気がします。
形あるものを作っているのだけれど、心を交換しているような指輪作りだったように思う。世界には響きのようなものが無限にあって、造形はいつもそこから生まれるかもしれない。
出会いの数だけジュエリーが生まれるのだろう。そう考えると今この瞬間が何よりも大切なものに思えてくる。
ありがとう。お二人とつながりを奇跡のように感じながら。
雨上がりの祝福に包まれて。
リングを手に取る。ブルーのダイヤモンドは水滴のようでもあり、イエローゴールドは梢のようでもあり、まるで島の一部分のようにも見える。アウトラインは丸くて柔らかい。指先からフレンドリーな手触りが伝わってくる。シンプルなラウンドシェイプのデザインだ。手仕事の多いお二人の暮らしにきっと寄り添ってくれるだろう、ふと何気なく海の向こうに思いを巡らせる。
彼女の2.0mm幅と彼の2.3mm幅。素材もデザインもぴたりとお揃いの結婚指輪。
そこにはお二人のこれまでとこれから、たくさんの物語が広がっている。
長く世界に愛され続けているシンプルなスタイルではあるかもしれない、けれども間違いなくお二人だけのジュエリーなのだと思う。
何気ない瞬間に、きらりと輝く光を感じていただけると嬉しい。
指上作りの間にも島を通り過ぎた台風の季節が終わって、また色鮮やかな花々が咲き始めている。雫をまとったランタナを見つけて癒された。
思えば、屋久島には救われてきたという感覚がある。ジュエリーを作って、繋がって、その癒しを分かち合いたい。もしかするとそれはお二人が大切にされているお仕事のことと似ているのかもしれない。
ありがとう、そしておめでとう。
バトンを交換することはいつも互いに喜びを与えてくれる。そのようにして繋がり巡る幸せがある。
癒しの指輪、ですね。
25周年おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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