
満ちる喜びに咲いたナノハナの指輪。
おふたりの大切なご婚約の記念にお仕立ていたしました。
夕暮れの光を帯びたシャンパンゴールド。
淡く透き通る月見草のピンク色。
かすかな海風と秋の香り。
ここにあるすべてがひとつであるように感じられて、夢のようでした。

菜の花と若葉、プラチナリング。
おふたりと紡ぐ三つの指輪作りの物語。
日々の中で何気なく、ふと美しい情景に出会うとき。
わたしたちもまた、この自然の中にあるひとつなのだと思えて、心が癒されます。
それはどこか懐かしく、大切な気持ちなのかもしれません。
そしておふたりも。
出会い、やわらかなつながりのなかで時を重ねていく。
その喜びをそっと留めるようにして、おふたりの婚約指輪と結婚指輪をお作りすることになりました。
そしていよいよ、そのひとつが完成いたしました。
「花とリングをシャンパンゴールドで、そこにプラチナの粒を添えましょう。」
素敵なアイデアを届けてくれたのは彼女でした。
まだ見たことのないデザインに出会えることも、オーダーメイドの素晴らしさだと思います。
少し白みを帯びたシャンパンゴールドとプラチナが静かに響き合っています。
黄昏に煌めくダイヤモンドが眩しい。
瑞々しい光沢をまとった小さなリングは、まるでこの時間に咲いた花のように見えました。
可憐で繊細な印象ではありますが、ゴールドの確かな重みと、どこか揺るぎのない強さのようなものが伝わってきます。
その儚さを永遠にできるところも、ジュエリーの魅力なのだと思うのです。
これから紡がれていくおふたりの日々に寄り添うように、
昔ながらの手作業で、じっくりと丁寧にお仕立ていたしました。

日が暮れる頃、見上げるとまだ空の低いところに月が輝いていました。
ほとんど満ちた、丸い月でした。
屋久島から、おめでとうございます。
これから始まる日々を照らすやわらかな光を思い描きながら。
私たちの旅は、あともう少し続くのでありました。
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