今日の始まり。
プラチナで作るレディースのリングは繊細に、緩やかなカーブを描く仕上がりのイメージとなっている。
屋久島の海で出会う柔らかな波の印象である。
昨日の段階で端正なアウトラインを仕上げておいたので、
あとはここから最後の造形を加えるのみとなり、
朝から少しテンション高めとなっていた。
いよいよであります。。
今日一日の作業で使った道具を数えてみると、
こちらの紙ヤスリを240番から400番と600番。
リングにカーブをつける金型と木槌、
この5種類だった。
それだけのシンプルな道具を手の中に収め、
夢中になって造形を進めてゆき、
イメージの形が現れた頃に時計を確認すると4時間ほどが過ぎていた。
柔らかさ、有機的な質感、そして大地に近づくような感覚、
そのようなフィーリングを指輪に写しこむのはどうすればいいんだろう。
ジュエリーを作り始めてからずっと、このようなテーマを抱いている。
できるだけ自然に近しい部分を使って作るのはどうだろうか。
例えばそれは、手であったり。
直感的に思いついたのは
シンプルな道具を使って手作業で進めることで、
100%のハンドメイド。
この言葉が今のところの答えとなっている。
今日の終わり。
今日の終わりに海を感じるラインが現れた。
100%ハンドメイドの1日。
波リング pt900
波リングは大のお気に入りで、
これまでは何度かゴールドで作っていたのだけど、
プラチナで作ったのは初めてのこと。
指輪から指輪へ。
皆様のインスピレーションが繋がって、
生まれてきたのはさらに新しいインスピレーションでした。
楽しい時間をありがとう!
明日からは海のテーマを山のテーマにバトンタッチして、
いよいよメンズのリング編です!