夏のユリが咲き始めたから。
あっ、と思いついて新しいネックレスづくりを始めている、屋久島サウスのアトリエです。
夏の強い日差しが花びらを透過して綺麗。
暑さの強いこの季節の百合は短く華やかに咲くのが印象的なので、この刹那的な感覚を味わいながら、ジュエリー作りもキュッと凝縮させて進めようと思う。
百合の花をかたどった、シルバーのネックレス作り、まずは最初の第一歩です。
シルバーの板を糸鋸でガリガリと、百合の花びらをなぞって切り抜いてゆく。はみ出さないようにゆっくりと手を進める。
叩いて曲げて、火を当てて柔らかにして、また叩いて造形を深めてゆく。
金属が少しずつ有機的な柔らかさを帯びてくる。
モチーフとなる植物を近くに作業を進めていると、その息吹や躍動感についてのインスピレーションがある。
何度も繰り返したはずだけど、いつまでたっても新鮮な花のジュエリーづくり。
巡り来る季節とリズムを合わせてゆこう。