ムラサキカタバミ
春がやってくると庭や島のあちらこちらに咲く花。特に木漏れ日の降り注ぐ木陰を好み、西洋タンポポなどと場所をシェアし合い、その春らしい淡い色調で優しさを振りまいている。ある見方によると雑草と区別されている。花言葉は“心の輝き”。
春になると、植物たちが元気でいいですね。
その元気に反応しているのだろうか。
最近は植物シリーズのジュエリーをよく作っているような気がします。
今日は朝からシダの指輪の細部を磨き上げる作業を進めていて、
細かい番手の紙ヤスリを使って葉と葉の間をなめらかになるように手を加えてゆきました。
手を加えるごとに、プラチナの板とゴールドの線でかたどられたシダのカタチが少しずつ柔らかく、少しずつ植物に近づいてゆくのが作業をする手から伝わってくる。
精製された金属は硬質なイメージをしているけれど、
火を当てて、叩いて、曲げて、磨いて、そんな作業を繰り返していると、
これが元は土から生まれて来たものなんだなあといつも実感させられます。
金属は植物たちと同じくとても優しい存在なのですね。
アトリエの庭に自然の藤棚が出来ていて、最近は作業の合間にここでリラックスするのがお気に入りです。
ここにいると、ワインとサンドイッチなんかをやりたくなってしまいますね。
誰かがスパニッシュっぽいギターを弾いていてくれたりしたら、もう最高であります。
botanical life,jewelry life
日が暮れる頃にはシダの葉っぱがくるりと指輪の形となりましたよ。
もうそろそろ完成が見えてまいりました。
シダの葉やお花を摘んで指に巻き付けるように、というのは誰もが永遠に憧れるスタイルなのかもしれませんね。
植物シリーズのジュエリーは、お花派と葉っぱはに分かれるのも面白いところでもあります。
みなさんは、どちらのスタイルがお好みでしょうか。