海の揺らめき
水面のたゆたい。
定まることなく、変化し続けるさまは
海とともにある島の時間そのもののようだ。
結婚指輪を生まれてから2回目に作ったとき
この水面の揺らめきを模して、リングのデザインを作ったのをよく覚えている。
(ちなみに一番最初に作った結婚指輪は自分用でした。)
それ以来
この揺らぎのフィーリングが気に入って、
ずっと長く作り続けている。
デザインが変わり、素材が変わり、
つけてくれる人の数と同じ数だけ、新しい指輪が生まれてきた。
今日はそのたゆたいをリングに与える日。
シャンパンゴールド、波リング、キラキラ
よく考えてみるとこのスタイルは初めてのアレンジだった。
シャンパンゴールドのリングと金槌。
そしてコンコンと叩くアクション。
必要なのはとてもとてもシンプルな組み合わせではあるけれど、
一度進むと戻ることができない作業だけに
背筋が伸びる!
強く叩いたり、
リズムをとってみたり、
時には勢い余ることもある。
全ての瞬間を含めたものが表情となるこの仕事。
手作業だけが生み出すことのできるテクスチャーがあります。
今日のたゆたい。
ありがとう。
うまくキラキラが現れて、ほっと一息。
そして、
ここからさらなる造形を始めることにしよう。
後ろには本番前に彼女に合わせてお作りしたサンプルリングがあって
そのイメージに近しくなるよう、
これから次なるステージを進めてゆきますね。
手を加えるたびに、指輪にスピリッツが吹き込まれてゆくのは
いつまでたっても面白いものです。
最後に、今週の思い出。
海には毎日のように通いました。
素敵な週末となりますように!!
Untitled from SHIZUKU GALLERY on Vimeo.