屋久島サウスのアトリエです。
シャンパンゴールドは炎の中を泳いでしずくになった。
シャンパンゴールドのしずくはこの先何十年もその形を保ち続ける永遠がある。
そしてしずくにはドリルを使って穴を掘り、少しずつその穴を大きくしていった。
ここにはお預かりしたダイヤモンドをぴたりと収めるとこになっているからだ。
ゴールドの確かな重みは感じるけれど、指先でようやくつまめるほとのコンパクトさで!
作業のタッチはなかなかに細かい。そしてやっぱり硬い。
右に左に微調整を加えながら穴を掘っていると、少しずつではあるけれど、小さなゴールドに個性のようなものが帯び始めてきているように感じられた。
この雫は本当に世界に一つだけのものなのだ。
ここまでくると指輪が造形のあるべき道を指し示してくれるだろう。
あとはじっくりと心を傾けながら手を進めていくだけだ。
ちょうど昨日が満月だったけれど、お二人との出会いには月にもまつわるお話もある。
アトリエの庭に桜の花が咲いている。
緋寒桜?
ピンク色の濃いやつ。
いつも周りよりも遅めの開花で、今年もたくさん楽しんだはずなのに、やっぱり魅入ってしまう。
これはジュエリーのモチーフに素敵にマッチしそう。
しずくの石枠が出来上がって、ダイヤモンドとリングと一緒に眺めてみた。
とてもシンプルな構成だ。
うん、きっと良くなるだろう。
気持ち良さげな木漏れ日の下の光の場所があって、ガラスのトレーの中で少しだけ角度を変えてみるとダイヤモンドがきらりと輝く。実は色鮮やかな光なのだ。
こうしていると出来上がりの姿がイメージできたきた。
シンプルであればあるほどに、想像が広がらずにはいられない。
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