新しいジュエリー作りが始まる日。
庭先にぽこぽこ咲き始めていた黄色い小花。
自然の中で眺める丸いかたちには何でこんなにも惹きつけられるのだろう。
朝の日差しが眩しかった。
島に暮らすようになってから、庭先や散歩道でたくさん時間を過ごすようになったように思う。
暮らしの中で自然を感じることができるようになってから、ジュエリーのイメージが溢れるようになった。
何気ない場所で腰を下ろしてよく眺めていると、そこには素敵な世界が広がっていて、
春の小花を手に取るように、朝露の一滴を身に纏うように、そんなジュエリーの姿を思い浮かべるとワクワクが止まらなかった。
思えばどこにいても出会える情景かもしれないけれど、ふとした瞬間に訪れる、日々のささやかな喜びのようなものが愛おしくて、今もずっと夢中になっている。
もしかすると、それは人よりも自然が圧倒的な屋久島じゃなかったら見えなかった景色なのかなとも思う。
この島と巡り会えて感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、アトリエです。
今日も屋久島が紡いでくれた繋がりの中で。
お二人からお預かりした一粒のダイヤモンド。
たぶん、朝の小花と同じくらいの大きさかも。
彼女に渡すためにと彼が用意していという、何とも幸せなフィーリングに包まれて、
婚約指輪作りの始まりです!
少しずつ、少しずつ。お二人と作ったイメージをカタチにしていこう。
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