カーブする波と水しぶきに見えた、月見草に雨の雫。
屋久島は、ゆうまでもなく雨がよく降る。
特に春先から梅雨時、夏の台風シーズンにかけては
信じられないほどに長く、激しく降り続けるという、
おそらく日本ではとても珍しいところである。
そして、
屋久島の雨にはなぜか豊かな叙情がある。
雨の多さのために多様に育った植物たちと、セットとなって世界を彩っている。
今日の屋久島は雨降り。
アトリエに佇んで新しくジュエリーを作り始めるには
ちょうど良い一日だった。
18k champagne gold
結婚指輪を作る際によく使う素材として、
18kシャンパンゴールドと呼ばれる金属があり、
その質感、色調に
わたしの好きな世界観がよく現れている。
金属は土から生まれたものであって、有機的な質感を感じることができるのは
ゴールドもまた変わりがない。
シャンパンゴールドはその風合いを特に感じることができて、
お二人もまた、同じようにその雰囲気を好きでいてくれたのだろう。
遠く離れた場所と場所で、小さな共感が生まれて、
ここからまた新しい指輪が生まれようとしている。
アップで見てみると、
色が本当にシャンパンのようで、、ゴクリ。
光が当たっている部分が弾ける泡のように明るかった。
手のひらに乗せてみた。
肌なじみ、とても良いです。
肌なじみが良いのは、シャンパンゴールドの色調が落ち着いているから。
でも、その中にもゴールドのキラキラきらびやかさを
しっかりと感じられるのが素敵なところで、
シャンパンゴールドの指輪をつけていると、
ふとキラリ輝きに出会って、ドキッとする瞬間が訪れるだろうと思っている。
柔らかいようでいて。弾けるような。
それは雨が降って現れる、雫の輝きに近しいのかもしれません。