ぽつり、雨の気配を感じた朝に。庭ではランタナも咲き始めたのか。これは熱帯味が増してくる合図だぞ。時間を追うごとに湿度重たく、色濃くなってゆく屋久島を眺めながら、しずくにまつわるジュエリーを作っている。
まずは最初の第一歩。細いゴールドのリング作りから。
4.5号。小指につけるリング。しずくの指輪。
小さなプラチナ片に高温の炎をかけてゆくとある一定のタイミングでキュッと丸くなる不思議。古代ローマの時代からこの粒々装飾は登場してくる。今日も長い歴史の延長線上でジュエリーを作っている。
今日も屋久島にありがとう。古代ローマから屋久島へ、そして屋久島から大阪へ、今ここにある奇跡のような繋がりを感じながら、窓の向こうに深い緑色を眺めている。