夏にお二人がギャラリーに来てくれた時、彼がつけた幅広のリングがとてもよく似合っていたのをよく覚えている。
朝の制作。
幅5.0mmとしっかりボリュームのアウトラインを鉄鋼ヤスリでガリガリと削り落とし、そして荒い番手の紙ヤスリでざっと磨き上げた。
角ばっていたリングが少しずつ柔らかみを帯びてきた。
ここからは寸法よりもフィーリングが大切なところ。
手の中に包み込むように、さらにヤスリがけを進めてゆくと、
ずっと思い浮かべていた造形がが現れた!
ゴールドとプラチナが層に別れていて、しっかり幅広く、
シャープながらに、柔らかいアウトライン。
作業台の上にあるリングを眺めていると、
彼の、お二人の好きがギュッと詰まっているように感じられて、
グッときた。
ここから磨きをかけて、もう一つ最後に石のセッティング!となりましたが。。。
この続きはもう少し先のお話。
次はこちらで出来上がりをご紹介いたしますので、どうぞ楽しみにしていてください♪
昨日の制作
そして、そして、
作業がひと段落したところで
今日はずっと楽しみにしていた、お二人との待ち合わせがあって、
午後のしずくギャラリーにやってきた。
満開の椿。溢れる太陽の光。
ここでは結婚指輪の相談会をすることになっておりました。
お二人とは前もってお電話で話していて、
お好きなデザインのリングや
きになる素材、天然石などをお試しいただけるよう揃えておきました。ワクワク。
宮崎から来てくれたお二人。笑顔がとってもいい二人。
彼も彼女もずっとハッピースマイルいっぱいだったので、
一緒にいるわたしもあたたかい気持ちに満たされました。
海を渡ってギャラリーに来てくれてありがとう!
今日のインスピレーションはこのようなスタイルのリングでした。
ギャラリーではこれまで作った指輪のサンプルがたくさんあって、
そのリングたちを眺めながらデザインの打ち合わせを進めてゆくのがいつもの時間。
屋久島で生まれたインスピレーションがあって、
そこからまた、新しいインスピレーションへと繋がってゆきます。
こうして出会った瞬間から指輪作りが始まるのが、
オーダーメイドの結婚指輪作りならではで、
お二人のオリジナルが少しずつ出来上がってゆく時間もまた楽しいものですね。
これからどんな指輪が生まれてくるのだろう。
今からとてもワクワクしています!