幸せの香りとプラチナリング。
お二人にとって、忘れられない大切な日々と。
長崎から屋久島へ、ゆっくりとした旅の目的地は、このアトリエでした。
会いに来てくれて、本当にありがとう!
お二人とはお電話をしたり、メッセージを送り合ったり、たくさんの言葉を交わしながらここまで歩んできました。
“つくる”というよりも、“共に時間を育み、思いを重ねていく”ようなオーダーメイドだったように思います。
あの夏から季節はすっかり入れ替わり、アトリエの庭先には金木犀が咲き始めました。
一年ぶりに、秋の芳醇な香りが漂っています。
リングの内側にはお二人が出会った日の刻印を刻みました。
それは、月明かりが美しく輝く夜だったと、お二人が思い出しながら話してくれました。
大切な想いは、いつもお二人の中にあって、その記憶を小さな印にするように、プラチナリングをお作りしました。
シンプルだけど、特別な結婚指輪。
屋久島から、ご結婚おめでとうございます。
しとしと雨降りの屋久島サウス。
リング幅は、彼の2.3mmと彼女の2.0mm
シンプルなラウンドシェイプのデザインです。
雨の滴を抱いたシダの葉の下で、そっと手に取ってみる。
鏡のようにつるりと磨き上げた表面には、島の情景が映り込んで見えました。
リングは丸く、その手触りはどこまでも優しい。
憧れていたのは、島の自然が作り出す、やわらかなフォルムなのかもしれません。
考えてみると、花や葉っぱと同じ大地から生まれたプラチナなのです。
そして私たちもまた、大きなものと繋がっているのですね。
そのように思うことができると、なんだかとても癒されます。
きっとこれから、お二人のもとで、鮮やかな色彩に包まれた物語が紡がれていくのでしょう。
そう思うと、胸が高鳴ります。
お二人の暮らしに、永く寄り添ってくれますように。
夜になると雨は上がり、空には丸くて明るい月を見ることができました。
雨の日や、雲に隠れて見えない日もあるけれど、月はいつだってそこにある。
それは、私たちが心に抱く大切な記憶と、どこか似ているのかもしれません。
お二人が出会った日を刻んだリングもまた、月のような存在であればと願っています。
そして、その記憶は永遠にあり続けるのですね。
出会うことの素晴らしさを思うと、胸が熱くなりました。
今を生きましょう。
お二人と出会うことができて、生きることの素晴らしさを改めて知ったような気がします。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
またいつか、島でお会いしましょう。
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