彼女も僕も大好きなシダの葉のジュエリー。ゴールドとプラチナにパールを添えたブローチ。
ご家族がお使いだったジュエリーをお預かりしてリメイクしたのですが、素材がデザインを変えてそのままここにあるのだと思うと、かたちのその向こう側にあるものもを感じずにはいられませんでした。大切な想いを受け継ぐジュエリー。
シダの葉だったりお花も、彼女とは屋久島だったり自然を大切にする気持ちでつながっていると思う。屋久島に来てすぐの頃からずっとジュエリーを観ていてくれてありがとう!
いよいよ始まったリメイクジュエリー作りは屋久島の夏とともに。
たしかに、ジュエリーのデザインも暮らしの変化に寄り添っていてくれると、たくさん使うことができて嬉しいところだろう。生成や配合を繰り返して、リサイクルしながら何十年も使うことだってできてしまうのはゴールドやプラチナの素晴らしいところだと思う。
金属の長い時間軸の中で、ご家族とジュエリーに出会うことができて、今こうしてリメイクの作業ができた奇跡かもしれない。そしてこれからまた新しい時間へとバトンをタッチする時がやってきたのだ。喜びの気持ちいっぱいで送り出したい。
アトリエの庭先、ハイビスカスの木の下で。
手に取ってみると、とても繊細なのがよくわかる。実際の葉っぱと同じくらいのサイズ感だろうか、葉っぱをかたどるのはプラチナで、リサイクルしたイエローゴールドは葉脈からピンまで伸びている。軽やかなピンスタイルのブローチだ。
朝露のように散りばめたゴールドの粒々。そのひと雫、パールはゆらゆらと揺れると嬉しい。
作業中は彼女とはメールを送り合って、リアルタイムでデザインの相談をしていた日々は記憶に新しい。一つだけのジュエリーが出来上がったと思う。
なかでも、機能性や耐久性。表に出ないところではあるけれど、ここはは大切にしたかった。ずっと長くお使いいただけますように。
ジュエリー作りの間は夕暮れ時になると毎日眺めていた海と空を思い出しながら。制作も、この色彩も一度きりなんだなという感じ。夏休みみたいなかけがえのない日々だった。
リメイクの作業はもう一つ、並行して進んでいて、今もまた夏の途中だったりする。
どんなジュエリーが出来上がるのだろう。アトリエではシダの葉っぱはもう一つ作って、それを手の中にイメージを膨らませている。庭先に出るとシダがたくさんあって、そんな島暮らしである。今日にありがとう!
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ネックレス編