エメラルド、ルビー、ダイヤモンドをセットして、お揃いのプラチナリングが出来上がりました。
島で出会った友人にお届けする結婚指輪です。
お二人が揃ってギャラリーに来てくれたのはヒマワリ咲く去年の夏のことでした。
それから秋になりサキシマフヨウ が咲いて、東京でお会いして指輪作りの話を始めたので、気がつくと半年が!経ったことになるのだなあと、しみじみ。
そして森にはオオゴカヨウオウレンの咲く冬になりました。
ここからの数ヶ月がこんなにも凝縮されたものになるとは、もちろん想像もしていなかった。
屋久島から海を越えて、長野県と宮城県へ。フェイスブックのメッセンジャーで互いに連絡を取り合って、デザインのことや屋久島旅のこと、今をしっかりと掴むように進めてきたお二人との指輪作りです。
むっちゃ特別で、大切な時間だったーー。
お仕事大変だった時にお付き合いいただいて、ホントありがとう!
emerald, ruby, diamond, 3colors wedding ring in platinum
緑、赤、透明。
きっとお二人の間では、それぞれの色に想いがあるのだろう。
今度会ったら聞いてみよう。
お二人が選んくれた3個の石はリングの表面に同じバランスでレイアウトしました。
彼女のリングはすっきり細身に、
彼のリングはしっかりと幅広に、
すっきりシャープなラウンドシェイプのデザインです。
お互いの好きを形にしつつも、その2本につながりを持たせましょう!
というのは指輪作りで3人が抱いた合言葉でもありました。
ウミガメと杉の新芽をかたどった模様。
リング内側に繊細なラインで彫刻いたしました。
こうして彼女と彼の好きをキュッと小さくレイアウトすると、
世界で一つ感がグッと広がります。
内側のマークは普段見ることができないけれど、
お二人だけの約束のようで、なんとも素敵だなあ。。
もちろん、お友達やご家族にも披露して盛り上がってくださいね!笑
ウミガメのイメージがあったので、指輪作りの始まりは海の見える丘まで歩きました。
実は、
杉の新芽やエメラルドの緑を施したリングはやっぱり島の緑がよく似合うだろうなあとも思っていて、
出来上がったら、このリングを持って行こうと考えていた場所があったのです。
清流の音、風と木々の音、緑のバリエーション。
家から歩いてすぐの場所、集落と集落を分ける小川にやってきた。
(近くにこんなにもグリーンな場所があるなんて!ステイホームで得たものもたくさんありました。)
苔むす岩の上にそっとお二人の指輪を置いてみる。
プラチナの表面に屋久島の森が写り込んだ。
木々の間から投下する太陽に照らされて、エメラルドが、ルビーが、ダイヤモンドがキラキラと光を放つ。
ダークな部分と白く抜ける色調を同時に有するのはプラチナ独特の個性で、
森の中に指輪がすっと溶け込んで思えたのは、プラチナもダイヤモンドも、全て土から生まれた素材でできているからだろう。
指輪と自然とのつながりを目の前で感じて、ああ、オレも同じように自然の一部なんだなと、大切なことに気がついた。
そう思うと、指輪は自然との架け橋のようでもありますね。
でも、いつかまた、お二人もここに来てください。
深い森に降り注いだ光いっぱいをお二人に。
ご結婚おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました。
制作編
始まり編