海の向こうにお届けする結婚指輪が完成した時、
屋久島ではお二人の大好きなヒマワリが咲いていました。
夏の光の中で眺めたシャンパンゴールドとプラチナ輝きがとても眩しかった!
ひまわり畑は視界のずっと向こうまで広がり、世界は喜びに溢れていました。
夏の始まり。屋久島よりお二人に。
ご結婚おめでとうございます!
雨の季節を通り抜けてここまでやってきた。
島リズムで歩むオーダーメイドにご一緒いただいてありがとうございました!
美しき屋久島の情景とシャンパンゴールドとプラチナの出会いに私自身もずっと癒されていた指輪作りの日々でした。
オーダーメイドの結婚指輪作りでは、指輪をお届けするまでの数ヶ月をお二人とご一緒することになるのですが、
その間にはお引越しがあったり、新しい暮らしが始まったり、デザイン作りや制作とはまた別のいろいろがあって、そんな人生の素敵なイベントに指輪作りを介してお二人とご一緒できるのは何よりも幸せなことだなと思うのです。
昨日はちょうどお二人のご入籍日でした。
指輪も予定通りお手元に届いてよかった。
おめでとう。ありがとう。
海の向こうを想い、あたたかな気持ちに包まれながら今このお話を書いています。
左側のシャンパンゴールドが彼女のリングで、右側のプラチナが彼のリング。
シンプルなラウンドシェイプの結婚指輪です。
素材や表面仕上げの表情は違っているけれど、いや、違っているからこそなのでしょうか。
手の中で一層お揃い感が際立って見える喜びがありました。
リング幅は2.0mmと2.3mm。
すっきりと細身で、とっても軽やかであります。
けれども指先には二つのリングの重みだったり丈夫さがしっかりと伝わってくる。
プラチナとゴールドの素敵なところだなと思います。
陽光の中でこんなにもそれぞれの表情が豊かに見えたのは、リングに施した表面仕上げのマット仕上げと光沢仕上げの変化によるところも大きいかもしれません。
快適な着け心地となるように、同じデザインでありつつも、それぞれのリングに微妙な調整を加えてお作りいたしました。
シンプルな結婚指輪だからこそ、大切にしたいことがありました。
リングの内側に彫刻した文字についてはお二人と一緒に何度もテストを繰り返して、その度に洗練されていく過程も楽しかったなあ。
そのようにして生まれたリングにはお二人の響きのようなものを感じることができました。
いよいよ新しい時間の始まりですね。
お二人の暮らしとともに時を経て味わい深くなる結婚指輪だと思います。
何気ない日々が静かな喜びに溢れますように。
楽しい指輪作りをありがとうございました!