
大好きな花をモチーフにお作りした婚約指輪。
島に満ちる、黄色いひかり。
完成したのは、菜の花が海風にゆらめく、澄み渡る日のことでした。
南の島に満ちる冬の祝福を感じながら、作業机に向かっていた日々。
屋久島では、まだ寒さがしっかりと残る冬に咲き始め、
いつもの散歩道に、海沿いの広場に、
風に揺られながら、水玉模様のように可愛く散りばめられる黄色いひかり。
しんと冷たい空気の中に、
どこかやわらかで、和やかな響きを運んできてくれる、
菜の花が、大好きです。
その開花に歩みを合わせるようにして、
おふたりとともに作り進めてきたリングが、
いよいよ完成した喜びに包まれながら。

お気に入りの菜の花畑に佇んで、
リングをそっと手に取ってみる。
光沢仕上げのイエローゴールドが、花々を通り抜けて届く陽光を受け、やわらかな煌めきをまとっています。
ゴールドでかたどったリングは、指先に静かに収まるほどに小さい。
花の中央に一粒ずつ添えたダイヤモンドが、きらきらと眩しく輝くのが楽しくて、思わずリングをくるくると遊んでしまいました。
緑のなかで、小さな息吹が寄り添い、春の音色を奏でるように見えるのは、島の暮らしが知らせてくれたリズムなのかもしれません。

寒波が島を包んだ、とても寒い日だったけど、春はすぐそこまで来ているのですね。
こうして土の近くに身を置くと、小さくも力強い躍動が、たしかに伝わってきます。
季節が運ぶカラフルな響きのようなものを愛しむ気持ちで、おふたりとは繋がっているのかな、と思うのです。
お互いが暮らす島の時間に、大切に育まれてきたような、あたたかな指輪作りでした。

花をクローズアップで眺めるのが好きで、
その精巧さと、儚さの中にあるしなやかさに、
いつも憧れて、ジュエリーを作っているような気がします。
おふたりとご一緒したオーダーメイドの日々を経て、
ここにひとつの小さな時間が、花開きました。
これからどのような日々が紡がれてゆくのだろう。
始まりの時を迎え、わたしも静かに胸が高鳴っています。

屋久島サウスから、
おめでとうございます。
このリングをお渡しする日を、心から楽しみに思いながら。
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