屋久島から宮古島へ。
お二人にお届けする結婚指輪が出来上がりました。
緑の中で佇まい眺めていると、朝の光が差し込んできてリングを包み込み、煌めかせ、冷たいプラチナを温かくしました。
冬が近づいてきていたけれど、それでもとても暖かで、屋久島の季節がそっと指輪作りに寄り添っていてくれました。
長かったような、束の間だったような、
これまでずっとご一緒してくれたお二人にありがとう。
もちろん形のある結婚指輪をお届けするのですが、
その奥のほうにある大切な何かを分かち合える、
お二人と過ごしたオーダーメイドの時間そのものが宝物のようにも感じます。
彼と彼女とは、海で感じるリズムのようなものを大切に思う気持ちで繋がっていると思うのです。
たゆたう水面のような、
水中に差し込む光のカーテンのような、
お二人が大好きな海の情景を想いながら作りました。
リングの表面には波模様の陰影が浮かび上がるのが見えます。
島の光がプラチナを強く輝かせていました。
彼の大きなリズム、彼女の小さなリズム。
重なり合い一つになるその佇まいを眺めるうちに、
ふとお二人の雰囲気を感じることができたような気がして!
胸にグッと響きました。
アトリエに咲いたツワブキの花。
花も、波も、月も、太陽も
島に暮らしているとふとした瞬間に、わたしたちも同じ巡りの中にあるのかな、と思える時があります。
リズムがあって互いに関わり合っている。
大きなものの一つだと思うことできると、なんだかほっと肩の力が抜けるような気がするのです。
やっぱり海にも出かけました。
光いっぱいをお二人に。
海での活動やフィールドワークの多いお二人です。
傷がついてもメンテナンスをしやすいようなデザイン作りにはこだわりました。
表面には動きのある表情を与えながら、つるりと滑らかに。
昔ながらの手作業でじっくりと仕上げました。
ずっと長くお使いいただけますように。
海辺の太陽をいっぱいに浴びたプラチナリングがとても眩しかった!
そしてやがて夜が訪れて新しい月が世界を照らすように、
私たちも繋がり巡り続けるのですね。
ご結婚おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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