ルビーを抱く月のネックレス。
長くお使いだった2本のリングをお預かりしてリメイクいたしました。
もとのリングにセットしてあったのはお母様が選んでくれた石ということでしたので、母なるイメージで。
月がルビーを包み込むようなイメージで作りました。
ペンダントトップの造形に使ったゴールドも全てリングからリサイクルできました。
ペンダントトップの大きさは12mmほど。
大ぶりの石に合わせて作ったのですが、すっきりコンパクトに収まりました。
とはいえ、k18イエローゴールドをたっぷりと使ってありますので、
手の中に伝わる重みに確かさを感じることができます。
しっかりと丈夫で、お守りのようで、とても安心するのです。
細やかなことになりますが、
裏側につけた小さなマルカンだったり、チェーンを通すスタイルだったり、
あと、月もモチーフも。
つけていただく方の暮らしや想いに寄り添ううちに自然と出来上がったデザインなのだな、としみじみ思います。
ずっと長くお使いいただけますように。
「新しい命を吹き込む」という言葉がありますが、
金属や石を長い時間のような器であると考えると、確かにそうなのかもしれません。
そう考えると、わたしたちもまた、果てしない時間の中で、何か大きなものを代わる代わる受け継いでいる“小さな命”なのかもしれませんね。
受け継いだバトンをリレーするように、一生懸命今を走り抜けているのかもしれません。
ジュエリーも家族も、少しずつ形を変えながら、受け継がれていく。
やがて最初の形とは全然違ったものになっていくのかもしれないけれど、
きっとその中には変わらない何かがあるのかも、と思うと希望が湧いてきます。
海を渡る前のネックレスはケースに入れて、アトリエの庭先で眺めていました。
島ではこれから雨の日が続くそうで、緑は深くなってきています。
それでも月はいつもどこかで輝いているのですね!
ご家族の大切なジュエリー作りをお任せいただきましてありがとうございました!
とても素敵な時間でした。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
制作編