大好きなピンクゴールドを屋久島の桜とともに眺める幸せ。
リボンのように繊細なピンクゴールドは手の中で紡ぎ合わせて、
くるりと螺旋を描くリングが出来上がりました。
指輪作りのきっかけは同じ屋久島に暮らすお二人からいただいたメッセージでした。
ちょうど島の友人にお届けした結婚指輪があって、インスタグラムで見てくれてアトリエに来てくれたのです。
あれから椿が咲いたり、緋寒桜が咲いたり、タンカンの収穫もありました。
そして季節は巡り、時は進んでゆく。
屋久島が紡いでくれた素敵な出会いにありがとう。
始まりの予感でいっぱいの春。
ピンクゴールドのリング。
喜びを分かち合いたい。
夕暮れ時、光のかけらのようにも見えたピンクゴールドのリング。
彼女のリクエストで光沢仕上げにしたのもよかった。
それは島の光を纏うようなフィーリングなのかもしれません。
ピンクというと可愛い印象があるけれど、
実際はとてもシックで肌馴染みが良い素材なのですよね。
桜の花びらの上にふわりと乗るほどに軽やかさがありつつも、しっかりとした硬さもあるので嬉しい。
ああ、
素材を一緒に選んだり、結婚指輪と重ねづけてみたり、
お二人とアトリエで過ごした時間が今となってはもう懐かしく思えるなあ。
それにしても、
大好きな屋久島暮らしが一区切りとなるお二人とご一緒できて、彼女のインスタグラムを拝見していると、かけがえない時間感が半端ない 笑。
ジュエリーをお作りするわたくしではあるけれど、いただくものがいっぱいのオーダーメイドだなと思います。
わたしも今を大切にしなくっちゃ。
波のような、水の流れのような。
思い描いたのは形を持たない形の印象。
島リズムのスローなペースではありましたが、
昔ながら手作業でしっかりと仕上げました。
ずっと長くお使いいただけますように。
たしかに、美しい山々や海に囲まれてはいるのだけれど、
形のない何かに突き動かされるのですよね、この屋久島暮らし。
癒されるのは多様性なのだと思います。
生き物も水も風も、ここではあらゆるリズムが繋がっていて、自分もまたそのたくさんの中の一部なのだなと思うと勇気が湧いてくるのです。わたしはわたしでいいのだ、と。
さあ、始まりの時です。
ふと思い立ってアトリエから車を走らせて海まで出かけました。
島の反対側に暮らすご家族とは海のある暮らしで繋がっていたような気がしたからなのです。
いつものビーチにやってくると潮がいっぱい引いていたので川を渡って波打ち際まで歩いて行ってそこでリングを手に取ってみた。
波の音と潮の香りと太陽の光にに反射するピンクゴールドの輝きと。ただそれだけだったけれど、むっちゃ気持ちいい。
数ヶ月前まではこのリングをここで手にするとは思わなかった。出会うことって素敵だな、と感動でいっぱいになりました。
そうか、ここでは海で夕日なのだけど、あちらでは海で朝日なのか。
バトンをタッチするように、島で出会った喜びが広がってゆけば素敵ですね。
いつまでもどこまでも。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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屋久島の季節を纏うように。島で出会う草花や海、月星をモチーフにしたジュエリーを作っています