彼が選んだダイヤモンドをシャンパンゴールドのリングにセットして、彼女に届ける婚約指輪が出来上がりました。
ダイヤモンドの輝きを雨上がりの庭先で眺めていたのですが、まるで屋久島のひとしずくのように見えました。
シンプルなスタイルが好きで、屋久島の自然も大好き。
近しい想いや日々の感動を分かち合うことができるジュエリーづくりはいつも楽しい。
海の向こうに暮らすお二人とは離れているけれど、
共に歩んでいるフィーリングを確かに感じる幸せな制作の日々でした。
デザイン作りでお二人とも相談を重ねたのだけれど、
結婚指輪ともう一つつけるならば、たくさんお使いいただけるなら、と考えると、
いつもやっぱりシンプルなスタイルに辿り着くのです。
大粒のダイヤモンドを一滴のしずくのようにするとどうだろう。
キラキラと輝く光を纏うようなフィーリング。
それはいつも庭先や散歩道で眺めている情景なのかもしれません。
屋久島の暮らしの中で生まれたジュエリーだと思います。
しずくのように丸い石枠と細いリング、ダイヤモンド、とてもシンプルな組み合わせ。
0.4ct のダイヤモンドは約5ミリとなかなかに大きい。
お二人がお使いの結婚指輪と合わせて選んでくれたシャンパンゴールドも素敵に似合ってくれてよかった。
リングが細いからでしょうか、
コロリとしたフォルムが可愛らしく際立っていて。
けれども凛とした宝飾品ならではの品格も感じらる。
ダイヤモンドジュエリーは信頼感がやっぱりいいですよね。
手の中に確かな重みも感じることができて、なんだかとても安心でした。
カジュアルにも、もちろんフォーマルなシーンにも、これならたくさんお使いいただけるだろう。
後ろ姿も眺めておく。シンプルな佇まい。
リングの幅には広くて薄いところ細くて厚いところ、微妙な抑揚がつけてあるのは、
あるいは見た目にはわからない程度なのかもしれません。
手触りやつけ心地。
身につけるリングなので、体から伝わる部分を大切にしていたいと思うのです。
「ダイヤモンドを包み込む石枠はコロリと丸くしつつ、できるだけ高さをおさえて造形いたしましょう」
三人でこだわったデザインがありました。
「大きなダイヤモンドなのに、仕上がりかなりすっきりだと嬉しいですよね!」
わたくしごとになりますが、
制作の間は試行錯誤を繰り返してきて、
これは色々なサイズのダイヤモンドでも作ることができそうだぞ、と手応えもありました。
お二人からお声がけをいただいて始まったジェリーづくりが未来へと繋がっていく予感。
これだからオーダーメイドはいつまでも夢中になれるのかもしれません。
急に明るくなってきたのでふと見上げると、ぶ厚かった雲が途切れて山々が姿を現しているのに気がついた。
雨が上がったようだ。
ふと、海の向こうに思いを巡らせる。
お二人も眺めた屋久島サウスの情景だろうな、と。
きっと素敵な時間だったのだろうなあ、
お二人が過ごした屋久島がジュエリーになってずっと一緒にありますように。
さあ、いよいよです。
出来上がりは始まりでもありますね。
新しい時間をスタートさせたお二人とご一緒できた幸せなオーダーメイドの日々でした。
お二人は屋久島を訪れてジュエリーに出会ってくれたのだれど、
それは偶然のような必然のような。
こうして生まれてきた指輪は奇跡のようだなとも思います。
素敵な巡り合いにありがとう。
屋久島からお二人に、
ご結婚おめでとうございます。
楽しいジュエリー作りをありがとうございました!
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