ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました。
ワシントンDCから屋久島のアトリエに、彼女がダイヤモンドを持って来てくれたのは夏の暑い日のことでした。
ゴールドとダイヤモンドのしずく。
それはご家族が育んできた時間のかけらのようでもあり、
あるいは、彼女にとっては何かが始まる小さなサインのようでもあると思うのです。
お送りするその前に、ネックレスを持っていつものビーチまで出かけました。
よく晴れた美しい冬の一日でした。海から吹く風が心地よかった。
ダイヤモンドは海の色を映して透明に近いブルーだった。太陽の光を受けて強く輝いていた。
それが眩しくて思わず目を細めてしまった。
彼女が持ってきたダイヤモンドは約5mmほどの大きさです。
そのダイヤモンドに雫のサイズを合わせながら、できるだけコンパクトに収めて仕上げなくてはならなかった。
それはとてもゆっくりの、昔ながらの手作業だったかもしれません。
それでも私たちが一緒に抱いてきたイメージに、とても近しく作ることができたように思います。
空を見上げると分厚い雲の隙間から光が通り抜けて海へと投げかけられていました。
それはまるで心温まる拍手を贈るような、優しい冬の光でした。
幸せだったジュエリー作りの日々にありがとう。
ずっと長くお使いいただけますように。
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出会い編
制作編
in English
The story of the drop necklace sent to Washington DC from Yakushima Island Japan