島の夏には曇り空でふんわりとした景色もあります。
今日はそのような海でした。
日々色を追求している裕子さんに言わせると、
この微妙な感じにたまらなく惹きつけられるらしい。
確かに味わい深くて、
無心でいつまでも眺めていられるような。。
この島に暮らすようになって、
空も海も、実にたくさんの色に満ちていることに気がついた。
k18 champagne gold
シャンパンゴールドのリングが完成。
同じ九州にお住いのお二人にお届けする結婚指輪、その1本目。
海のたゆたいの印象をアウトラインに閉じ込めました。
角度を変えてみると、
そこにはたくさんのリズムがあって、
金槌で叩いたリング表面に光が乱反射して、
晴れた日の水面のようにきららと光っている。
実はこの感じ、
屋久島でとても馴染み深い情景そのものでもあって、
海のあるここの暮らしから生まれたジュエリーなのです。
そのモチーフから
時には、「海リング」と呼ぶこともありますし、
時には、「波リング」と呼ぶこともあります。
カタチのないリズムをずっとカタチにしたかった。
レディースのリングということもあって、
手に取ると、それはとても軽やかで。。
細い部分は約1.3mm幅。
そして一番太い部分が2.2mm幅。
彼女と相談して決めたのは
スッキリそして丈夫に毎日着けられるバランス感。
彼女だけの黄金律がここにあります。
この向きで指につけると、
カーブの効果があって
指がよりスッキリと見えるというのも嬉し。
試しに指の中でくるくると回して見ると、
場所によって違った表情が現れるのも楽しく感じました。
それにしてもこの夏に、海のジュエリーを作るって
気持ちが良いものですね。
「波乗りが共通の趣味で!」
と電話で話してくれたお二人も今頃に行ってるのかな?
オレも海に通いながら、
もう少しこの指輪作りを続けます。
こちら屋久島サウスでは
ハイビスカスは生垣に多く使われていまして、
その種類も原種っぽいスリムなものから、
オレンジやピンク、大きなものまで色とりどり咲き始めている。
暑い日は
なぜだかハイビスカスの赤が心地よく感じられ、
アトリエの生垣から一輪いただいて
作業机に飾りました。
最後に波リングのキラキラ
18k champagne gold wave ring from SHIZUKU GALLERY on Vimeo.
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