出来上がったばかりのリングを2本合わせて手にとってみると
そのシルエット、素材感、雰囲気、
全てのエッセンスからペア感が溢れていた。
もしかすると、彼と彼女もそうなのかも。
まだ会ったことのないお二人の姿が、
なぜだか指輪に重なり合いました。
k18 yellow gold “flower ring”
表面には
ゴールドのシンプルなリンングを
ヤスリ一本ですり出して造形した模様がある。
波のような 山のようにも見えて
同じリズムを繰り返している。
お互い好きなテイストがとても近しいとのことで、
「メンズとレディースは同じデザインとなるのが理想です!」
と彼女が言ってくれたことがある。
お二人の声を反響させるように、
2本の指輪は同じ模様をベースとすると
かえってメンズとレディースの
しっかり感と繊細さが際立って仕上がった。
指輪作りの間は
挙式間近で決めることも重なって、
いっぱいいっぱいのこともありましたねw
今となっては全てが大切な時間です。
ここまで長くお付き合い頂きましてありがとうございました!
そして、もう一つ、
この側面のデザイン。
側面から そして表面にかけて
お花が重なり合うように模様が装飾されていて、
その幾何学的な模様にちなんで
この指輪をフラワーリングと名付けました。
沖縄のエイサーで知り合ったというお二人には
やっぱりハイビスカスがよく似合う!
この指輪の側面というのは
つけていると表立っては見えない場所なのです。
そこに造形を施したのは
お二人だけが知っている部分を作りたかったから。
飾る部分とは他に
自分たちに向かうベクトルがあると
日々の暮らしがやわらかになるだろうと思った。
お二人が出会って、
そしてわたしと繋がって、
この指輪が生まれてくるって、
よく考えると奇跡のようでもありますね。
ジュエリーを介してお二人と出会えたことにありがとう!
一滴の雫のような、
今、ここにしかない結婚指輪が出来上がりました。
夕暮れ時、庭に出ると
朝から降り続いてた雨が上がってた
そこに咲き始めていた新しい花。
終わりは始まりの合図でもあります。
大好きな春の小花をお二人に。
ご結婚おめでとうございます!!
楽しいジュエリー作りをありがとうございました!