屋久島から海の向こうに暮らすお二人にお届けする結婚指輪が出来上がりました。百合の花をかたどったプラチナリング。夜明けの柔らかな光を浴びてとても素敵。
「大好きな百合の花をモチーフに結婚指輪を作っていただきたいのです」とはお会いする前から伺っていたのだけれど、お二人が熊本からアトリエに来てくれた時はちょうど夏の百合が満開の頃だった、偶然のような必然感。
お二人との出会いで初めて生まれたデザインだった、それでもきっとうまく仕上げることができるだろう。不思議と確信に満ちた制作の時間だったように思う。
どんな指輪が出来上がるのか、お二人にとってはあるいは完全にはイメージすることが難しかったかもしれない。大切な記念のジュエリー作りをお任せいただいて本当にありがとう!
たしかに、屋久島の暮らしの中には“作りたい!”と心から思えるモチーフとの出会いがあるような気がする。
朝、目を覚まして窓の向こうに花を開き始めたばかりの白い百合を眺めた時の喜びというか救いみたいなフィーリングを分かち合うことができるのは何よりも幸せなことだと思う。海を超えてずっと遠くに暮らすお二人と大切な何かを交換できたような気がして心あたたかになる。
屋久島に感動をたくさんいただきながら作った結婚指輪だ。小さなリングかもしれない、その中には初夏の光みたいに眩しい希望がどこまでも広がっている。
たとえばこんな柔らかな印象はお好きかもしれない。朝露を纏った緑の中でリングを眺めながらお二人を想いながら。
しずくと並べてみると、ちょうどダイヤモンドと同じくらいの大きさに見える。花の部分は約7mmほどでとても小さい。凛とした佇まいを感じられるのは百合の花が持つ独特の雰囲気であるように思う。
そしてもう一つのお気に入り。葉っぱをくるりと巻いてリングにしたのはお二人とお会いした時に思いついたアイデアだったりもする。たくさんある未来の中からお二人と道を選び共に歩むオーダーメイドのジュエリー作りは宝探しのようでワクワクする。
もしもあのとき違った道を選んでいたら、出来上がるリングはまた全然別のものになっていたかもしれない。そう思うと今この手の中にあるリングが小さな奇跡のように感じられた。
見上げると空もずいぶんと明るくなってきていた。少し冷たく吹く風が心地よくて、大きく深呼吸をしてみる。今日もきっと良くなるだろう。そしてもうすぐお二人の神前式の日だ。
彼と彼女が出会って一緒に新しい時間を紡ぎ始める、素敵な瞬間にご一緒することができて幸せです。
出会いを導いてくれた屋久島にありがとう。
祝福の花を手渡すように、ですね。
ご結婚おめでとうございます!
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