結婚指輪の打ち合わせが始まった去年の暮れの頃、
お二人がデザイン画を送ってきてくれた。
そこには彼と彼女の結婚指輪の理想がとても上手なイラスト付きで描かれてあった。
そのキーワードをざっとまとめるとこのようでした。
waveのライン
プラチナ
天然石
できる限り細く薄く
角を落としているイメージ
なるほどなるほど、
お二人とはここまでメールを通じてお話をしていたからか、出来上がりのイメージがすっと心の中に入ってきた。
そして、そのイメージを元にわたしがサンプルリングを作った。
そこから何度かテストと微調整を加え、さらに打ち合わせを重ね、
いざ本番を迎えることになったのはつい数日前のこと。
初めてお二人のイメージが形になったのがこちら。
プラチナリングの表面に現れた新しいライン。
波のような、流れる水のような、
繊細でしなやかなる印象。
お二人と一緒に作った指輪のイメージを抱きながら、
一気にここまでいきました!
使った道具はこの一つ。
流れるような切り込みの造形は
このように鉄鋼ヤスリ片手に、
ガリガリと削り出していったのですよ。
溢れるほどのイマジネーションとシンプルな道具。
それは真っ白なキャンバスに筆と絵の具のようでもありますね。
この島で暮らしていると、いつも心や想像の広がりが始まりで、気がついた時には頭の中に一つのジュエリーが存在していることがよくあります。
ジュエリーを作るために必要な道具って、きっとそのイメージと出来上がりを結ぶ橋のようなものなのだろう。
本当に必要なのは心のずっと奥の方にあるのだろう。
屋久島でジュエリーを作るようになってそんなことに気がついた。
あれだけたくさん持っていた道具も、今ではすっきりシンプルなものになっている。
次はこう磨いて、次はこの石をセットして、その次は、、
お二人とイメージした指輪を形とする作業がとても楽しい。
今とても夢中です!
夢の中といえば、
今週はシャクナゲ公園にも行きました。
美しかった、夢の世界のようだった
2019シャクナゲ公園の思い出。
そして、今年はゴールデンルートも生まれました。
シャクナゲ公園からの、はまゆうさん。
メニューも春めいてますね!
迷わず選んだアイスコーヒー、
汗ばむほどの陽気、始まりました。