7月の雨に包まれている、屋久島サウスのアトリエより。皆さまいつもありがとうございます。
島では、雨が降るたびに植物がグンと成長する。驚くほどに。
もしやと思って散歩に出かけると、ハマユウの姿にちらほらと出会うことができた。
毎年のことではあるけれど、なぜか新鮮な喜びに包まれる。
黄色いハイビスカス?的な花もコロリとして可愛らしい。
巡る季節の中でフレッシュな感覚に包まれながら、日々を暮らしていたいものだと思う。
さて、こちらも一期一会のジュエリー作り。
アトリエでは、春にしずくギャラリーでお会いしたお二人に届ける結婚指輪の制作を進めています。
快晴だった屋久島サウス。お土産にいただいた鎌倉名産、鳩サブレーの味わいが懐かしい。
彼が選んでくれたプラチナと、彼女が選んでくれたイエローゴールド。
ここから制作は始まるのだけど、ここまでも長くご一緒してきたなあ。。とデザイン作りで生まれた数字を眺めながら。
まずは最初の第一歩です。
火を当てて、柔らかにしたイエローゴールドをコンコンコンと叩く。太いところと細いところができるように、さらにコンコンコン。
金属は叩くとキュッと硬くなるので、途中また火を当ててフワリとさせて、コンコンコン。
鉄鋼ヤスリで削り出す作業で生まれるゴールドの破片もまたキラキラで、愛おしい。
しっかりとした質感を保ちながらも、繊細でフワリとした表情が生まれるように、彼女のリングを造形したいと思う。
一度きりの溶接作業。両はしを繋げると、ビクともしなくなる。信じられないほどの強さに変わる。
(何か夫婦の良い話にたとえたくなるような。。笑)
イエローゴールドの指輪も今まで何度も作ってきたはずなのだけど、いつも不思議と新鮮な心持ちなのですよね。
初めての出会いのようにワクワクしながら作業を進める。雨もまた強く降り始めた。
制作編