屋久島サウスのアトリエです。
葉っぱをシルバーで、リングをプラチナで、
よく考えてみると、これは初めての組み合わせだ。
ぴたり。
なんだかとても素敵な雰囲気に今からもうドキドキしている。
オーダーメイドのジュエリー作りでは、当たり前のことなのだけれど、つけていただく方のリクエストやイメージが始まりになっていて、そこから生まれるアイデアやデザインはいつも個人的な想像を簡単に超えてゆくから面白い。思考に自由な広がりがあるのだ。
風に任せて船を進めるうちに気がつくと辿り着いた港は理想の場所だったりもする、ような感覚に似ているのかもしれない。
今ここにあることをキャッチすることなのだと思う。
アトリエの近くにツワブキの花が咲いて、お二人の結婚指輪作りを始めました。
お二人の物語と、そしてわたしと屋久島と。
それぞれが出会う場所を求め進める、宝探しのような結婚指輪作りなのかもしれない。
今日も屋久島にありがとう
窓の向こうに雨の気配を感じながら。
さて、
そして工程は序盤にしていきなりのクライマックスを迎えている。
葉っぱをかたどったシルバーと、茎のリングになるプラチナはバーナーの火を当てながら接続してゆくのだけれど、お互い全く組成の異なる金属なので、熱に対する収縮や反応も大きく違ってくるのだ。
お互いが許しあい近づく瞬間を見極めることが大切になってくる。
金属の呼吸にリズムを合わせながら。
platinum×silver
無事に溶接の作業を終えて、ほっと一息。シルバーの葉っぱとプラチナのリングは一つになった。同じ白色系の金属ではあるけれど、その色調のコントラストは大きい。白とグレーを組み合わせたモノトーンのようにも見える。造形を印象的にしてくれる素材の組み合わせなのだろうか。シックでそして特別な雰囲気がとても新鮮に感じられた。
それにしても、初めてのアプローチだと子供の頃のような気持になる。わくわく。一度だけのオーダーメイド感を味わいながらタッチを重ねてゆこうと思う。
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