これから海を渡る指輪。
こちらは福岡へ。
お二人にお作りする結婚指輪のデザインが出来上がり、
本番前に出来上がりの雰囲気をお試ししいただけるよう
シルバーでサンプルリングを作りました。
いつもは好みがバラバラなお二人が
いつものように、それぞれの好きなデザインを選んだら、
この結婚指輪だけは同じデザインとなった驚き!
彼女から最初にお電話いただいたのはちょうど梅雨の入り口あたりで、
デザインが出来上がる頃には紫陽花が満開になっていました。
そして今日はもう一組。
こちらは大阪へ。
つい先日メールをいただいたお二人には
実物の指輪のつけ心地や素材感、雰囲気をお試しいただけるよう、
アトリエにあるジュエリーを揃えてお送りいたします。
今日のラインナップ
シャンパンゴールドのクラシックスタイルリング
月の指輪
プラチナの素材サンプル、イエローゴールドの素材サンプル
そして、天然石のセッティングサンプル
こちらはお二人にお伝えいただいたお好みに近しいものを選びました。
「小さい時からずっと眺めているほど月が特別な存在で、月を感じる指輪となるように。」
そのように彼女が伝えてくれたんです。
これが初めの第一歩。
実際に手にとっていただくと、
そこからイメージがどんどん広がってゆくだろう。
どんな指輪が出来上がるのだろうか、今からとても楽しみ。
二つのケースをそれぞれ梱包して、明日の船に乗せる準備を完了。
からの、夕方の散歩に。
雲の多い天気だったけれど、
見上げると木々の間から溢れるヒカリの粒子がキラキラで
眩しくて思わず目を細めてしまうほど。
そう、夏に近づくにつれて、ヒカリも力強くなってきたのだ。
シダの葉っぱを見上げて
次の指輪作りのイメージを高めています。
今日の夕暮れ時。
また少し空が新しくなったような。
島の自然は多様な表情を見せてくれるのでいつも新鮮。
そこから生まれる指輪があって、
流線型のキラキラだったり、
月のテーマだったり、
シダ模様だったり、
出来上がるデザインもまた多様で、
それを選んでくれる皆さまもオリジナルにあふれている。
お二人のストーリーがあるかぎり
たった一つの指輪は生まれ続けるのだろう。
オーダーメイドで結婚指輪を作るようになり、
お二人、屋久島、そしてわたし、
一つ一つの出会いが奇跡であることを学んだ。
今、屋久島の時間を過ごそう。
今、ジュエリーを作ろう。
今、お二人とわたしと。
生まれてくるジュエリーのオリジナリティーが、
そのシンプルなリズムに象徴されているように思えてならない。