屋久島サウスのアトリエです。初夏を感じるきらめきの中で、お二人の結婚指輪を作り始めている。2021年初めての熱帯感と、シャンパンゴールドの輝きと。
最初の出会いはいつだったろうか。シャンパンゴールドには金属なのにどこか植物的な印象がある。有機的な質感や柔らかな色彩に今でもずっと夢中になっている。
お二人が選んでくれたシャンパンゴールドのリングには稲穂のモチーフを装飾するお話になっているのだけど、黄昏色と稲穂模様の出会いもきっと素敵だろう。今からもう楽しみすぎる。
初夏の入り口にて。今朝は蝉の声を聞いたような。
そしてまた雨が降ったり晴れたりを繰り返すだろう、島の季節とともにお二人の結婚指輪を作っていこうと思っている。
さて、アトリエです。
シャンパンゴールドは2.0mm すっきりと細い。お二人と一緒にデザインしたサンプルリングと、これまでの時間が凝縮された設計図。
ゴールドにはバーナーで火をかけて柔らかにしてから
丸くリングの形を形成してゆく。昔ながらの手作業が今でも変わらずここにある。
少し前までは当たり前だったような気がするけれど、お二人と交わした言葉だったり、使い古した道具だったり、気がつけば貴重になってゆく温度感がとても愛おしく思えてくる。今だから大切にしたいことがあると思う。
シャンパンゴールドがくるりとリング状になって、もうお揃いの気配を漂い始めている。
お二人の結婚指輪は同じデザインながらも微妙に造形に変化を持たせて仕上げる予定なので、ここからは少しずつ違った工程を進むことになる。彼と彼女、お互いの“好き”に近づくように、そして二つで一つになるように、2本のリングをいつも近くに置いて作業を進めていきたい。
実はこちら、旧しずくギャラリーからお引越しでアトリエまで持ってきた木なのですよ。一年かけてこんなにもすくすくと、花まで咲き始めて 嬉し涙。急いでソワソワなこともありますが、小さなことから、こつこつと。ですかね。皆さま、どうぞ素敵な週末を。
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