屋久島サウスのアトリエです。夕暮れ時、海まで歩いて造形のひと段落したリングのシルエットをチェックする。
吹き始めた西寄りの風、明日からまた波が上がってきそうだ。
2022年の始まりも、海とジュエリー作りの時間が流れている。指輪作りの声をかけてくれたお二人とは、屋久島と海とを大切にするフィーリングで繋がっているのも嬉しい。
そういえば、彼に初めて会ったのはもう10年以上も前のことになる。海の前にアトリエを構えていた頃にふらりと訪ねてきてくれて、作品を見てくれたのをよく覚えている。まさか、10年経ってからアトリエの前の海で一緒に波に乗るとは思っていなかったけど!長い時間をかけてジュエリー作りの変遷を眺めていただけるのは作家として何よりも幸せなことだと思う。お仕事でもご一緒できてお世話になりました。
そうそう、アトリエの庭先では去年に植えたミモザの花芽が出はじめたのですよ。あんなに小さかった苗が胸くらいの高さまでになって。時間の積み重ねってすごい。これからの20年でどう育ってゆくのだろう。一歩ずつ、一歩ずつ、わたしも進んでいかなくては!と胸を熱くしつつの、アトリエへ。
リングには罫書きの線をガイドラインにして造形を進めてゆく。
確かな数値と
そして手の中にあるフィーリングと
できるだけ均一を目指しつつも、いつも一つだけの指輪になる。つくる手触り感も心地よい。シルバーは柔らかみが素敵なのだよなあ。やっぱりこの大地から生まれたものなのと実感した。
たしかに、暮らしの中では一人ではなかなかうまく進まないこともある。だからこそ、家族だったり、自然との繋がりが大きな助けになってくれるのだと思う。指輪もまた、小さな癒しなのかもしれない。
いよいよ作業も終盤へ。まだまだ楽しい作業は続きます。
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