大好きなジュエリーの細工に、小さな粒を散りばめる装飾がある。
イエローゴールドの細い線を組み合わせて仕立てたリングの表面に、最初の粒金を、添えるように溶接した。
これから、作業の進行に合わせて、デザインのバランスを見極めながら、そして強度を補うように、いくつかの粒金を加えていくことになる。
お二人の婚約指輪作りも、そろそろ折り返し地点を過ぎたところだ。
お二人の新しい時間の始まりを祝う婚約指輪作りは、いつも幸せに満ちている。
大切な制作をお任せいただき、ありがとうございます!
指輪作りに間に、屋久島サウスではたくさんの花が咲いたので、その少しをご紹介。
朝、ツユクサに出会うと、なんだかいいことがありそうな気がする。
アトリエの石垣に、ブーゲンビリアが咲きました。
これはきっと5年ぶりくらいのように思うけど、初夏の太陽をいっぱい浴びて、すくすくと育っていただきたい。
ゴールドリングに二粒のゴールドをあしらえて、これからいよいよ、お花を組み合わせていくところ。
リングの曲線にぴたりと収まるように、三つの花が連なる角度を整える。
石の配置、花の並ぶリズム、付け心地。
最適なバランスに出会うポイントを、しっかりと見極めていく。
途中までは、寸法をしっかりと測ってきたけれど、ここから先は、手の感覚や視覚を頼りに進めていくことになる。
わたしたちが心から魅了される造形のエッセンスは、
手の中で育まれる過程に生まれる、かすかな揺らぎにあるように思う。