夜が明けて、さえずり始めた鳥たちを眺めてからの
作業机に向かう冬リズム。
今日も屋久島にありがとう。
花鳥風月。そして歌もある。端々に和の心を感じる、お二人の結婚指輪作りだ。
たしかに、和の暮らしには自然の中に息吹を感じる独特の心情があるように思う。
花々も、森も海も、風や石だって、私たちと同じだと感じられると、
ふわりと肩の力が抜けてゆく。
一歩づつ進んでゆけば大丈夫なのだと、
そう思える希望に満ちたフィーリングに癒されながら。
今日もできることを。
まずは彼女のリングを手に取って鉄鋼ヤスリで表面を削り始めた。
流れ、リズム、重なり合い。
気がつけば約束のような言葉になっている。
削りだすと現れる鮮やかさ。プラチナの輝きにずっと心を奪われている。
細やかなタッチが一つに繋がるように、ここは一気にタッチを進めたいところだ。
朝まで角ばっていたプラチナリングの表面に柔らかなラインが生まれてきた。
そして、ほっと一息。
暮らしの中でずっと共にある結婚指輪は、飾るというよりも感じる部分が多いように思う。
柔らかな手触りであると、心がつけていたい!と感じてくれる。
暮らしの中に小さな喜びを集めるような日々が愛おしい。
幸せのひとかけらのような指輪の姿を思い描いている。
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