今日も引き続き18金イエローゴールヅで作るマリッジリングの制作を。いつものように朝海に入ってから一日の始まりを迎えました。
工程は早くも形成作業となり、鉄工ヤスリを片手にお二人と打ち合わせをしたイメージに合わせてリング内側を削り込んでゆきました。
幅、厚み、角
リングはなんといってもこの3つの要素のバランスが大切で、同じスクエアシェイプのリングでも、ほんの0.1mm変化するだけで大きく印象が変わってくるのが面白い。
イエローゴールドで作るスクエアシェイプのリングは普遍的なデザインの指輪ですので、それだけに全ての作り手がこだわりを持って、その小さなキャンバスにオリジナリティーを投入している。
それはいわば看板のようなもので、普遍的なデザインであるからこそ違いが分かりやすいといいましょうか、
中華料理でいうとチャーハンのような存在で、それを食べたらお店のことがわかる!というほど笑
定食屋でいうと、鳥のカラアゲで、ケーキ屋さんで言うとやはりショートケーキなのです。
僕の作るスクエアシェイプのリングは素材の感触をたくさん感じて頂けるように、表面に無垢の質感を残すように作ってゆくのが特徴で、
金属を伸ばしたり曲げたりした時に出来る自然のままの状態をそのままに、
角は切りっぱなしのようにハンマーで叩いて落として仕上げてあります。
そしてさらに、リング内側の指に当たる部分を丸くラウンド状に形成して、優しいつけ心地と自然な質感を共存させることを実現いたしました。
宝飾品のクオリティーを日常で使うことの出来るデザインで。というイメージをジュエリーを作り始めてから長く持ち続けて来て、ここに来てそれがようやくカタチになり始めた指輪のデザインがこのスクエアシェイプのリングなのかもしれません。
実は今回お作りするお二人が職人さんということもあって、少し職人的視点からの説明となりました。
何もしないことを、する。
必要最小限、正確なタッチで作業を進めてゆくと、そこにエッセンスだけがきれいに浮かび上がってくれるのだと信じています。
作業の途中、リングのアウトラインをチェックしていたら、その向こうに二つのスマイルが!
今日の小さな幸せ。
ハッピージュエリーいいですね!