屋久島サウスのアトリエです。庭の工事中に滞在していたホテルから望んだ山々を想いながら、お二人の結婚指輪作りの最後の仕上げ作業を進める。
ホテルには雨の日と晴れの日、二日間滞在したのだけど、光の質によって山々の印象が実にダイナミックに変わるものだ。
天候や時間帯、そして場所も。光によって印象が変わるようにと作り進めているお二人の結婚指輪に重ね合わせている。
彼女のリングは1.5mmのイエローゴールドで作った。
そしていよいよ彼のリングも金槌でコンコンと叩き模様をつける仕上げ作業となる日だ。
1.9mmのプラチナ線で作ったリングはなかなか細い。思い切って叩き、リングを変形させつつも、造形を整えていくようなリズム。
すらりと細いスタイルのリングは面白くて、案外手の大きな男性によくフィットする。デザイン作りの際にはピンとくるものがあって、20号としっかりサイズの彼に細身のサンプルリングを試してもらったのがよかった。
重なり合う偶然に感謝しながら。
できるだけ細やかに施した叩き模様。プラチナ独特の明暗のコントラスト。指当たりとなる内側を削り落とした後のプラチナとイエローゴールドの金属粉。彼と彼女、そしてわたくしと、ともに作り上げたイメージが形になる瞬間。
出会うことって素敵だなあと思う。
出会って、繋がって、補い合ってゆく中で、どんな暮らしを作っていくのだろうか。キラリと輝く希望に包まれて、今日も作業机に向かっています。
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