
日に日に空が澄み渡る。爽やかな秋の陽光を受けて海が煌めいている。
それでも、島にはまだ南国特有の暑さが残っている。
おふたりの結婚指輪作りは、大切な造形の工程を無事に終えることができた。
洗練されたアウトラインに仕上がったように思う。
そしてもう一つ。
とりわけ大事にしたのは、指に触れたときの心地よさだった。

造形作業の間、何度も自分自身の指にリングをはめ、入念につけ心地を確かめてきた。
彼のリングは薬指に、彼女のリングはわたしの小指にぴったりのサイズだった。
丸くなめらかに整えた内側は、指に触れる感覚がとてもやさしい。
どこか安心できる、というのだろうか。
とても軽やかなのに、プラチナの確かな重さが伝わってくる。
木々を通り抜けて届く光を受けて、プラチナは鮮やかに輝き、削り出した斜面には深い影が生まれていた。
リングは形をもっているけれど、移ろいゆく光そのものを纏うような。
そんな表情に仕上げることができればと思っている。

磨き仕上げの具合によって、質感や温度感が大きく変わっていくのも、プラチナならではの魅力であるように思う。
これからいよいよ完成に向けた作業に進むわけだけど、この続きはまた別のお話で。
世界にひとつだけの結婚指輪の完成は、もう少し先のお楽しみに。

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
制作編