いよいよ始まった八月。
昨日の夜は強い風に乗って流れる雲の合間からときどき月が見えました。
台風が近くなると空はドキリとするほどに美しくて!
お二人の結婚指輪作りを始めた頃は月はまだ半分ほどの大きさで、空には満天の星を見ることができました。
スコールもたくさん降ったし、台風もやってきた!
この夏のジュエリー作りを愛おしく思いながら。
月の満ち欠けであったり、波のリズムであったり、山に雨が降り川から海に渡る水のように。
お二人の結婚指輪には自然の中にある“巡り”のようなものを形として表現しています。
その大きな時の流れの中にはわたしたちも含まれているのだなと考えると、
なんだかとても心強く感じられて、自由であることができるような気がします。
さて、
彼女のリングには細やかな紙やすりを使って時間をかけて磨き仕上げを施しました。
実のところ指輪作りの工程はここで半分、といったところなのですが、
この辺りで一旦呼吸を置くことにいたしましょう。
プラチナリングはここまでなかなかに良い仕上がりを見せています。
この夏を全てかけて残りのタッチを積み重ねていきます。
わたしたちが抱いていたイメージが小さな質量を持った喜びと共に。
横から見るとリングの側面には三日月のシルエットが浮かんでいるようでもありました。
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