月にまつわる結婚指輪作り。
今日はリング部分を造形する日。
その素材となるシャンパンゴールドを窓際に持ってきて、
太陽の光の下で眺めることにした。
ハイビスカスの緑や赤が映ったり、太陽の光が照り返したり、
金属は世界と共鳴するところがいい。
まずはレディースのリングから。
1.7mmと細いスタイルのリングです。
というのも
レディースのリングは昨日仕上がった月形の石枠を組み合わせる予定になっているから。
仕上がりがスリムな印象と仕上がるようにと
彼女と打ち合わせを重ねてきた。
毎日着けていられるデザインと、丈夫さにはこだわりました。
石が大きくて、リングが細いので、
ぼん、きゅっ、
というスタイルであります。
火を当てて、リング状に形成し、磨きをかける。
出来上がった指輪の表面を金槌で叩いて
キラキラ模様を施しました。
1.7mm wide, 18k champagne gold
細くて、丈夫、上品なつけ心地。
1.7mmというリング幅、いいかもしれません!
上から眺めると、繊細な中にもしっかりとした芯があるのです。
とっても素敵なフィーリングを見つけました。
今日のキラキラはシャンパンゴールドのリングです。
18k champagne gold 1.7mm from SHIZUKU GALLERY on Vimeo.
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夕暮れ時、作業を終えて海へ。
いつものビーチには台風のうねりが届き始めていて
到着する頃にはもう仲間が何人か海に入っていた。
いつものビーチは島の西側に位置する場所にあるので、
サンセットタイムに合わせて海に入ることが多いのです。
ここで何本か波に乗って
からのアトリへに戻ることに。
海からの帰り道、バックミラー越しに美しい色彩を確認し、
車を路肩に止めた。
ピンク色に染まった空を眺めていると
上の方に見えた小さな三日月。
ちょうど今作っているリングの月と同じくらいのアウトラインだった。
こうして、いつもの暮らしの中で不意に現れる月がある。
月をかたどって作るジュエリーたちは
間違いなくここから生まれてきたのだ。
立ち止まったり、遠回りしたり、
思えばそんな時間を長く過ごしているけれど、
こうして小さな輝きを手にすることもある。
この小さな点がずっと続いてゆけばいいのだろう。
とくに秋の空には足を止められるのです!
ちかごろ、眼を見張るものがあります。