いつもの散歩道にはツワブキの花がポコポコと咲き始め、屋久島サウスの冬にあたたかな彩りを与えている。
山茶花の生垣を通り抜けて庭先に届いた陽光を体いっぱいでキャッチして今日のジュエリー作りを始めることにした。
ここ数日はプラチナの薄い板を使ってシダの葉を、約4cmほどのほぼ実物大でかたどっていた。
糸鋸やヤスリを使って少しずつ。
葉っぱの軽やかを表現するのと同時にジュエリーとしてきちんとした強度を保つように、薄くそしてなおかつ頑丈なポイントを探しながら注意深く作り進めなくてはならなかった。
シダの指輪を作っていると、葉っぱを手に取って遊んだり、草笛を作ったり、まだ子供だった頃の懐かしい記憶が蘇ってくる。
学校からの帰り道は小さな世界ではあったけれど、そこには全てがあったようにも思う。
シダの葉を摘んで指に巻くように。
遊び心と共にあるジュエリー作りはいつも楽しい。
そしてお二人とこの喜びを分かち合うことができるのが何よりも嬉しい。
沖縄にもきっとシダの葉がいっぱいだろうな、屋久島と近しい風景もあったりするに違いないな。
はるか海の向こうに想いを馳せながら、シダの葉をモチーフにした結婚指輪を作っている。
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