お二人の結婚指輪がカタチなりつつある。小さな息吹が大切に育まれるように、少しずつ。
削り出しの作業を終え、二本のシャンパンゴールドのリングには、柔らかで繊細なフォルムが与えられた。
夕暮れ時の屋久島サウス。
庭先までリングを手に駆け降り、オレンジ色に染まる光の中、そのシルエットを眺めていた。
ラウンドシェイプのデザインは、ひかりの巡りがとてもスムーズである。
まだ荒削りではあるけれど、その表面には品の良い輝きが宿るのを感じることができた。
それにしても、“ひかりを結ぶ”というのは、なんとも素敵なイメージであるなあ。
これは、お二人と指輪作りをご一緒する中でキャッチできた表現なのだけど、繊細でシンプルなお二人のリングにぴったりだと感じている。
ともに歩みを進めるオーダーメイドの時間は、宝探しみたいで楽しい。
さて、
二本のリングには、これから更なるタッチを重ねていくことになる。
動きや巡り、といった表情を与える大切な工程となるので、感覚を研ぎ澄ませて臨まなくてはならない。
作業の合間には、日に日に開花を続ける山茶花を眺めたりもしたい。
指輪作りの工程も、およそ折り返し地点を過ぎた、といったところである。
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