ピンクゴールドの淡いオレンジは夕焼けに染まる雲の色に似ているかもしれない。
燃えるようでいて、でもとても優しく感じられる、自然の神秘がそこにはあるように思う。
ピンクというと可憐で女性的な印象があるかもしれないけれど、
なんとなく母性をも感じさせるフィーリングは、確かに。
作業机に向かい手にしているだけで癒される、ピンクゴールドにわたしもずっと夢中なのである。
お二人の結婚指輪は炎の中で繋ぎ合わせ、コンコンと木槌で叩いて丸くした後、じっくりと時間をかけてその表面を磨き上げた。
最初は鉄鋼やすりから、そして紙やすりへと、徐々にやすりの目を細やかにしながらリングの表面を側面をそして内側も、丁寧に掃除をするようにタッチを施していく。
やがて手の中に端正なフォルムが現れる。
そこにはほのかに灯る温度のようなものをのを感じ取ることができた。
シンプルですっきりとしたスクエアシェイプのリングである。
窓際の光の下で二つのリングを眺めてみる。
美しく仕上がったなあと、我ながらうっとりしてしまう。
けれどもここはまだスタート地点に過ぎないことを知っている。
気がつくともう夕暮れ時を過ぎていて、夜は昼を覆い尽くそうとしている。
窓の向こうに目をやると空にはオレンジ色に燃える大きな雲を見ることができた。
そうだ、明日もきっとよくなる。
みなさま素敵な週末を。まだまだ暑い日が続くようなので、お天気が良い日にはアイスコーヒーが楽しいかもしれません。
夏休みが終わってほっと一息するのも素敵かもしれません。
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