作業の合間に庭先に出て緑に包まれておく。
制作中は長い時間机の前に座っていることになるので、自然と密接な島の暮らしはとてもありがたい。佇んでいるだけでふわりと力が抜けていく。
このフィーリングがリングに漂えば素敵だろうなと思うのです。
屋久島から海の向こうのお二人にお届けする結婚指輪作りは癒しのリレーのようでもある。
いつもの暮らしの中にある何気なく心安らかになるような瞬間が好きで、お二人とはそんなフィーリングで繋がっているのかなと思う。
朝のツユクサに出会ったり、家族で囲む夕食の時間だったり、小さな森を散歩したり。
ジュエリー作りでお会いしたお二人ではあるけれど、大切な気持ちで繋がっていられる仲間ができたような気がして嬉しい。
こちら屋久島サウスの空には晴れ間が広がるようになってきた。
あと数日すると本格的な夏が訪れることを天気予報は告げている。
夏の気配を誰よりも早くキャッチしているのだろう、庭先には新しい花たちが咲き始めていた。
さて、
彼女のプラチナリングはここまで一気に造形をした。
荒い目の鉄鋼ヤスリと細かい目の鉄鋼ヤスリ2本を必要に応じて使い分けて、その角ばった表面に丸みを与えてゆく。
リング表面の中央には緩やかなカーブをマジックで描いてあって、そのラインを境界線にして左サイドを一周、そして右サイドを一周、同じ強さで同じ動きを。急がないでゆっくりと、何度も同じリズムを繰り返す。
途中、ルーペでアウトラインを細やかに確認し、目が疲れたら休憩をして窓の向こうの山々を眺めた。
作業に夢中になっていたのだろう、気がつけばもう日が落ちかけていて部屋の中も暗くなってきていた。
そして何気なく、今日一日が過ぎていく。
屋久島にありがとう!
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おまけ
雪苔屋さんに行ってかき氷やアイスサンドを食べたくなったら、夏が近づいてきた合図。
森の木陰で熱いミルクコーヒーと共に、むっちゃ素敵な時間だったー。
ここはなんとも神社のような、清らかな空気が流れているのです。
お店の前にあるこの深い森を店主のくまちゃんが日々美しく整えているとかいないとか!
なんと!