いよいよ梅雨入りとなりました屋久島です。
島の雨はホントその勢いがすごくって!雨の季節が始まるとアトリエの窓越しに山々を眺めたり、時々訪れる止み間に庭出ては植物を眺める日々が続くことになるのだけど、なかなか好きな時間。
世界が潤うと色濃くなる植物たちの色彩にずっと夢中です。
自然の中で出会う色って、なんでこんなにも多様で、そして優しいのだろう。胸のずっと奥の方に響く。
ハイビスカス赤に魅せられて、もう一つ身近にあるカラフルに、金属の色について思いを巡らせていた。
ジュエリー作りでいつも素材としているゴールドやプラチナも、実に魅力的な色彩を持っていて、
同じゴールドでも配合の異なる素材を並べてみると、それぞれのキャラクターがよくわかると思います。
指輪やネックレスを身につけて、この自然の、大地のエッセンスを楽しんでいただけると嬉しい。
ちょうどこれから始まる結婚指輪作りの素材をじっくりと眺めてみよう。
18k champagne gold and 18k pink gold
左側がシャンパンゴールド。右側がピンクゴールド。
どちらも同じ18金ゴールド。
でも、こんなにも色が違いました!
ゴールドは24進法でその配合割合が数えられていまして、
24金が純金。
純金はとても柔らかいため、ジュエリーとして強度を持たせるために、純金を18/24,別の金属を6/24配合して18金を精製しています。
金属は1種類よりも2種類、2種類よりも3種類、組み合わせが複雑になるほどに強度が高くなるのです。
集まると強くなるって、なんだか家族のようでもありますね。
光の具合によって輝きや色合いが共鳴したり。
違うんだけど、その奥にある純金の存在をしっかりと感じられました。
同じ仲間なので、隣り合わせになると、とっても似合います。
これはお揃い感が上がるはず。
共鳴したり、反射したり、動画もチェックしてみてください。
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さてさて、お二人の結婚指輪作りは進み
彼のピンクゴールドをくるりとリング状に造形して、窓際でアウトラインをチェック。
銅を含んだ褐色のピンクゴールドは男子にもむっちゃ似合うのです。
いいね!
イエローゴールド、ピンクゴールド、シャンパンゴールドを比べてもらえるよう、海を越えてサンプルをお二人にお届けしてよかった。
最初にメールをいただいた時、ゴールドが気になっています!とお二人が伝えてくれたのです。
彼女のシャンパンゴールドもリングに造形して、重ねてみると、ピタリと合わさって、ちょっと幸せ。
ピンクゴールドは夕焼けのような淡赤色だなと思う。
そうすると、シャンパンゴールドはもう少し前の時間、空が黄金色にまどろむ頃だろう。
農作業をライフワークとされている彼と彼女には、きっと馴染み深い色に違いない。
大地の色、空の色、植物たち、
自然に囲まれて暮らすお二人の時間を切り取ったような、そんな指輪を作りたい。
制作編
今日の感動。
インゲンの花がこんな色だなんて知らなかった!
そのあとにこうして小さなインゲンが生まれるなんて全然知らなかった!
明日からは6月。そして新しい1週間が始まりますね。
変化、とか、対応、とかが騒がれているこの頃ではありますが、
時には変わらない季節に身を委ねたりして、
まあ、ゆっくりといきましょう。