屋久島まで結婚指輪を受け取りに来てくれたお二人と。
台風が去って晴れの日のアトリエでした。
初めてお会いできて、これまでご一緒した指輪作りのいろいろを愛おしく思い出しました。
オーダーメイドの指輪作りがひと段落すると、また新しい始まりがやってくる。
お二人は新しい暮らしだったり、お仕事だったり、ご両親への挨拶もあるかもしれません。
あるいはわたしも次の制作に着手することになり、お互いにまた別々の道のりを歩み始めることになるのかもしれません。
「そろそろ帰り支度でしょうか?」とわたしは次の日に、アトリエで撮影した写真を添えて、お二人にメールで挨拶をしました。
「残りの旅も楽しんでくださいね。」
まるで本当の旅にご一緒していたようなオーダーメイドだったなと思うのです。
短い間だったけれど、思い返すと本当にたくさんの出来事が過ぎていきました。
雨が降って、新しい花が咲いて、屋久島の季節がいつもそばにいてくれたように思います。
お二人とご一緒できた幸せな日々を早くも懐かしく想いながら。
初めてお互いに指輪を交換する瞬間に立ち会うことができるのは何よりも幸せなことかもしれません。
ご結婚おめでとうございます!
すっきりと細身のプラチナリングがとてもとてもお似合いでした。
もちろん、お二人もわたしも初めての着用で、
この瞬間はいつまで経ってもドキドキなのです。
サイズもぴったりでよかった!
お料理のお仕事をしている彼は「ちょうど前日に指を怪我してしまったのです」と照れくさそうに、ほんの少し残念そうに言いました。
小さな傷がついた手で、彼女の手を包み込んでいる様子を眺めていると、リングとお二人の暮らしが一つになっているように感じられてグッと来ました。
細身で繊細なスタイルのデザインを選んでくれた彼はどんな人なのかなとずっと思っていたのだけれど、
なるほど!そうだよなあー、似合ってるよなー、と納得の瞬間でもありました。
いつもメールやお手紙に優しい言葉を添えてくれた彼女。
職人修行中で、猛烈に頑張っている感じがなんとなく昔の自分を思い出してしまった彼。
自然体ではあるけれど輝いている。森の中で出会った澄み切った湖の水面ように静かに、力強く。そんなお二人の印象だったかもしれません。
お二人を前にして、オレも頑張らなくっちゃ!とインスパイアされました。
お二人が出会って、指輪が出来上がり、屋久島を訪れたり、
お二人が紡いだ時間から生まれた喜びがどこまでも広がってゆくと素敵ですね。
ご結婚おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました。
お二人にお届けした結婚指輪はこちらからご覧いただけます。
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